このサイトについて

先生と大勢の子ども

早期退職後、現職中から感じていた日本の教育に対する違和感がどこからきているのかの答えを見付けたいと思い、文部科学省の施策を中心に調べ始めました。

日本の政治や教育施策の歴史を順に追っていく中で、33年間教育現場にいながらも、日本の教育政策について、自分はほとんど何も知らなかったことが分かりました。

現場の教員には学習指導要領や教育課程の内容は伝達されますが、それ以外の施策については、ほとんど伝わらず、必修の研修や自発的な研究で少し知ることができるぐらいです。

そして、何より、教師の労働環境が労働安全衛生法に違反するような劣悪な環境であることにも疑問を抱かずに、与えられた目の前の仕事をこなすことだけを一生懸命にやってきました。

しかし、世間で働き方改革が叫ばれるようになってから、私自身もやっと教員の働き方のおかしさを問題視するようになりました。

そして、そんな中でも多様な子どもたち一人一人にきめ細かい指導をしたり、楽しく学校生活を送れるように努力をしたりてきました。

同時に、日本の教育が大人数の児童生徒への一斉授業であることや、成績重視、成果重視であることが、教師の指導を威圧的で画一的なものにしてしまっているという考えも、どんどん膨らんでしまいました。

未だに教育現場では、児童生徒を脅しで操り、おとなしくさせる指導方法が良しとされています。

一方、配慮が必要な子どもたちが増え、教員評価が始まり、指導方法や成績評価の方法も複雑で煩雑なものとなり、英語教育、プログラミング教育も始まりました。

学校における働き方改革について文部科学省が政策に含めてから、もうずいぶん経ちます。

何度も何度も文部科学省が通知を出したり、ガイドラインを作ったりしながら、少しずつ現場も変わってきました。

しかし、今までそうであったように、その歩みは非常に遅いです。

内閣が先導して本気で政治の仕組みを変え、教育政策を変えていかないと、この先も学校教育はあまり変わらないように思います。

このサイトでは、教育政策の内容や問題点を皆さんに知っていただき、多くの人の声によるボトムアップで日本の教育を変えることを目指しています。