学校における働き方改革は可能か㉝~「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」と平成30年度予算~

学校の職員と子供たち 学校における働き方改革
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  1. はじめに
  2. 運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン【概要】(平成30年3月29日/文部科学省)
    1. ガイドライン策定の趣旨等
    2. 適切な運営のための体制整備
      1. 運動部活動の方針の策定等
      2. 指導・運営に係る体制の構築
    3. 合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組
    4. 適切な休養日等の設定
    5. 生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備
      1. 生徒のニーズを踏まえた運動部の設置
      2. 地域との連携等
    6. 学校単位で参加する大会等の見直し
    7. 終わりに
  3. 平成30年度文部科学関係予算(案)のポイント
    1. 平成30年度文教関係予算のポイント
    2. 平成30年度スポーツ関係予算のポイント
    3. 平成30年度文化芸術関係予算のポイント
    4. 平成30年度科学技術予算のポイント
  4. 平成30年度文部科学省予算
    1. 平成30年度予算 義務教育費国庫負担金
      1. 教職員定数の改善…+1,595人(+34億円)
        1. 新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革…+1,090人
          1. <学校における指導体制の効率的な強化・充実>
          2. <学校総務・財務業務の軽減による学校運営体制の強化>
        2. 複雑化・困難化する教育課題への対応関連(再掲を除く)…+505人
      2. 教職員定数の自然減等…▲4,456人(▲96億円)(概算要求▲3,000人(▲65億円))
      3. 教職員の若返り等による給与減…▲94億円(概算要求▲79億円)
      4. 教員給与の見直し…0円(概算要求+3億円)
      5. 人事院勧告の反映による給与改定…+135億円
    2. 新学習要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築(~平成38年度までの9ヶ年計画)
    3. 平成30年度予算 学校における業務の適正化
      1. 学校現場における業務改善加速事業…1億2,700万円(平成30年度概算要求3億900万円、平成29年度2億2,800万円)
      2. 学校給食費徴収・管理業務の改善・充実【後掲】…1,800万円(平成30年度概算要求4,700万円、新規)【後掲】
      3. 地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業…1億600万円(平成30年度概算要求1億1,100万円、平成29年度予算8,600万円)※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部
      4. 統合型校務支援システム導入実証研究事業…3億1,100万円(平成30年度概算要求6億700万円、新規)【後掲】
      5. 【関連施策】教育政策に関する実証研究…3,100万円(平成30年度概算要求5,700万円、平成29年度予算5,700万円)
    4. 専門スタッフ・外部人材の拡充
      1. 多彩な人材の参画による学校の教育力向上~補習等のための指導員派遣事業~…48億円(平成30年度概算要求51億円、平成29年度予算46億円)
        1. 学力向上を目的とした学校教育活動支援…7,700人(31億円)(平成30年度概算要求8,600人)/当該分野に知見のある人材(退職教職員や教員志望の大学生など)
          1. 児童生徒の学習サポート
          2. 学校生活適応への支援
          3. 進路指導・キャリア教育
          4. その他
        2. スクール・サポート・スタッフの配置…3,000人(12億円)、平成30年度概算要求3,600人(15億円)【新規】/地域の人材(卒業生の保護者など)
        3. 中学校における部活動指導員の配置…4,500人(5億円)(平成30年度概算要求7,100人(15億400万円、新規)/指導する部活動に係る専門的な知識・技能を有する人材
      2. スクールカウンセラーの配置拡充【後掲】
      3. スクールソーシャルワーカーの配置拡充【後掲】
      4. いじめ防止対策のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究【後掲】
      5. 特別支援教育専門家等の配置(切れ目ない支援体制整備充実事業の内数)【後掲】
    5. いじめ・不登校対応等の推進
      1. いじめ対策・不登校支援総合推進事業…63億6,000万円(平成30年度概算要求72億億100万円、平成29年度予算61億1,400万円)
        1. 外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携強化等…61億4,400万円(平成30年度概算要求67億700万円、平成29年度予算59億1,000万円)
          1. スクールカウンセラーの配置拡充
          2. スクールソーシャルワーカーの配置拡充
          3. 24時間子供SOSダイヤル
          4. 幅広い専門家を活用していじめ問題等の解決に向けて調整、支援する取組の促進等
          5. SNSを活用した相談体制の構築…補助率 定額【新規】
        2. いじめ対策・不登校支援等推進事業…1億9,000万円(平成30年度概算要求4億6,200万円、平成29年度予算1億7,900万円)
          1. いじめ防止等対策のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究…1,000万円(平成30年度概算要求5,300万円、平成29年度予算300万円)
      2. 夜間中学における就学機会の提供推進…3,600万円(平成30年度概算要求7,900万円、平成29年度予算2,000万円)
    6. 切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実…24億3,500万円(平成30年度概算要求30億3,500万円、平成29年度予算22億4,200万円)
      1. 切れ目ない支援体制整備充実事業…16億円(平成30年度概算要求19億8,800万円、平成29年度予算14億5,300万円)
        1. 特別な支援を必要とする子供への就学前から学齢期、社会参加までの切れ目ない支援体制整備
        2. 特別支援教育専門家配置
      2. 学校における医療的ケア実施体制構築事業…5,900万円(平成30年度概算要求6,300万円、平成29年度予算4,500万円)
      3. 発達障害の可能性のある児童生徒等に対する支援事業…2億8,000万円(平成30年度概算要求2億9,900万円、平成29年度予算2億8,000万円)
        1. 発達障害に関する通級による指導担当教員等専門性充実事業…17箇所
        2. 発達障害の可能性のある児童生徒の多様な特性に応じた合理的配慮研究事業【新規】10箇所
      4. 特別支援教育に関する教職員の資質向上事業…8,600万円(平成30年度概算要求1億9,000万円、平成29年度予算4,700万円)
      5. 学習指導要領等の改訂及び学習・指導方法の改善・充実…1億400万円(平成30年度概算要求1億2,800万円、平成29年度予算7,200万円)
      6. 学校における交流及び協働学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進事業…8,600万円(平成30年度概算要求1億円、平成29年度予算8,500万円)
      7. 教科書デジタルデータを活用した拡大教科書、音声教材等普及促進…1億4,600万円(平成30年度概算要求1億5,200万円、平成29年度予算1億4,400万円)
    7. キャリア教育・職業教育の充実…1億8,400万円(平成30年度概算要求1億4,200万円、平成29年度予算2億1,300万円)
      1. 将来の在り方・生き方を主体的に考えられる若者を育むキャリア教育推進事業…2,700万円(平成30年度概算要求3,700万円、平成29年度予算3,200万円)
        1. 小学校における進路指導の在り方に関する調査研究【新規】
        2. キャリア・パスポート(仮称)」普及・定着事業
        3. 小・中学校における起業体験推進事業
        4. キャリア教育推進連携シンポジウムの開催等
      2. 地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業…800万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)(学校を核とした地域力強化プランの一部)
      3. スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール…1億4,900万円(平成30年度概算要求1億9,700万円、平成29年度予算1億7,300万円)
    8. 全国的な学力調査の実施…52億1,600万円(平成30年度概算要求59億4,200万円、平成29年度予算52億5,200万円)
      1. 平成30年度調査の実施等…37億4,300万円(平成30年度概算要求43億2,300万円、平成29年度予算35億1,700万円)
        1. 本体調査
        2. 予備調査
        3. 専門家による追加分析
      2. 平成31年度調査の準備…14億7,300万円(平成30年度概算要求16億1,900万円、平成29年度予算17億3,500万円)
    9. 初等中等教育段階におけるグルーバルな視点に立って活躍する人材の育成
      1. 我が国の伝統・文化教育の充実に係る調査研究…1,100万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
      2. 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業等…8億3,700万円(平成30年度概算要求9億6,500万円、平成29年度予算8億2,100万円)
      3. スーパーグローバルハイスクール…8億4,300万円(平成30年度概算要求8億6,900万円、平成29年度予算8億6,900万円)
    10. 地域とともにある学校づくりの推進…2億2,500万円(平成30年度概算要求4億8,700万円、平成29年度予算3億9,000万円)
      1. コミュニティ・スクール推進体制構築事業‥9,800万円(平成30年度概算要求1億7,800万円、平成29年度予算1億6,200万円)※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部
      2. 協働による地域とともにある学校づくりの推進【再掲】…2,300万円(平成30年度概算要求2,800万円、平成29年度予算3,100万円)
        1. 学校運営協議会の設置・拡充に向けた調査研究事業…1,000万円(平成30年度概算要求1,300万円、新規)
        2. コミュニティ・スクール推進員(CSマイスター)派遣事業…400万円(平成30年度概算要求500万円、平成29年度予算500万円)
        3. 地域とともにある学校づくり推進協議会等の開催…900万円(平成30年度概算要求1,000万円、平成29年度予算1,400万円)
      3. 自律的・組織的な学校運営体制の構築【再掲】…1億400万円(平成30年度概算要求2億8,100万円、平成29年度予算1億9,700万円)
    11. 地域と学校の連携・協働の推進(概算要求時名称「学校を核とした地域力強化プラン」)…71億700万円(平成30年度概算要求 80億5,500万円、平成29年度予算69億3,200万円)
      1. 学校を核とした地域力強化プランの実施
        1. コミュニティ・スクール推進体制構築事業【前掲】
        2. 地域学校協働活動推進事業…60億1,200万円(平成30年度概算要求74億4,300万円、平成29年度予算64億3,500万円)
        3. 家庭教育支援基盤構築事業~家庭教育支援チーム強化促進プラン~…1億1,100万円(平成30年度概算要求1億1,100万円、平成29年度予算7,300万円)
        4. 健全育成のための体験活動推進事業…9,900万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
        5. 地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業…800万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)【再掲】
        6. 地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業…1億1,100万円(平成30年度概算要求1億1,100万円、平成29年度予算8,600万円)
        7. 地域と連携した学校保健推進事業…800万円、平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
    12. 地域の教育資源を活用した教育格差解消プラン~親子の学び・育ち応援プラン~…8,600万円(平成30年度概算要求1億3,800万円、平成29年度予算8,800万円)
      1. 図書館資源を活用した困難地域等における読書・学習機会提供事業…3,100万円(平成30年度概算要求3,300万円、平成29年度予算3,700万円)
      2. 教育・福祉連携プラットフォームによる一体的な家庭支援モデル構築事業(訪問型家庭教育支援の実施)…2,000万円(平成30年度概算要求4,400万円、平成29年度予算2,000万円)
      3. 学びを通じたステップアップ支援促進事業…2,500万円(平成30年度概算要求5,000万円、平成29年度予算2,000万円)
    13. 学校ICT環境整備促進実証研究事業(概算要求時名称:学校ICT環境整備加速化支援事業)…3億6,300万円、(平成30年度概算要求8億1,700万円、新規)
      1. 統合型校務支援システムの導入実証研究事業…3億1,100万円:4地域(平成30年度概算要求6億700万円/年、新規)【前掲】
      2. 遠隔授業システム導入実証研究事業(概算要求時名称:小規模校における遠隔授業システムの導入支援)…5,200万円:6地域、平成30年度概算要求2億900万円/年)
    14. 次世代の教育情報化推進事業…1億800万円(平成30年度概算要求1億7,500万円、平成29年度予算5,200万円)
      1. 新学習指導要領の趣旨の実現に向けた情報教育及びICT活用の推進に関する調査研究(平成29年度「情報教育の推進に関する調査研究」の拡充)…2,400万円(平成30年度概算要求5,200万円)
      2. 小学校プログラミング教育支援推進事業…7,000万円(平成30年度概算要求1億800万円、新規)
      3. 新学習指導要領に対応した高等学校情報科担当教員の指導力向上…1,400万円(平成30年度概算要求1,500万円、新規)
    15. 情報モラル教育推進事業…2,000万円(平成30年度概算要求5,300万円、平成29年度予算1,500万円)
      1. 情報モラル教育の推進に係る指導資料の改善…1,100万円(平成30年度概算要求2,800万円、新規)
      2. 児童生徒向け啓発資料の作成・配付…600万円(平成30年度概算要求1,800万円)
      3. 情報モラル教育の推進に係るセミナーの開催…300万円(平成30年度概算要求600万円)
    16. 教育用コンテンツ奨励事業…1,300万円(平成30年度概算要求1,300万円、平成29年度予算1,700万円)
    17. ICTを活用した教育推進自治体応援事業…2,900万円(平成30年度概算要求7,100万円、平成29年度予算1億7,100万円)
    18. 次世代学校支援モデル構築事業…1億1,900万円(平成30年度概算要求1億3,800万円、平成29年度予算同)
    19. 学校健康教育の推進…4億4,800万円(平成30年度概算要求5億9,700万円、平成29年度予算5億2,700万円)
      1. 学校保健推進事業…9,900万円(平成30年度概算要求1億2,000万円、平成29年度予算1億2,000万円)
        1. がん教育総合支援事業…3,300万円(平成30年度概算要求3,900万円、平成29年度予算3,200万円)
          1. 背景
          2. 課題
          3. 課題解決のための事業概要
          4. 成果
      2. 学校安全推進事業…2億2,500万円(平成30年度概算要求2億8,500万円、平成29年度予算2億6,600万円)
        1. 学校安全総合支援事業…1億9,300万円(平成30年度概算要求2億4,700万円、新規)
      3. 学校給食・食育総合推進事業…1億2,400万円(平成30年度概算要求1億9,200万円、平成29年度予算1億4,000万円)
        1. つながる食育推進事業…5,100万円(平成30年度概算要求6,100万円、平成29年度予算3,300万円)
        2. 学校給食費徴収・管理業務の改善・充実…1,800万円(平成30年度概算要求4,700万円、新規)【再掲】
    20. 教育課程の充実…37億9,400万円(平成30年度概算要求33億2,400万円、平成29年度予算37億8,900万円)
      1. 学習指導要領等の改訂及び主体的・対話的で深い学びの推進…3億9,000万円(平成30年度概算要求5億3,200万円、平成29年度予算5億8,900万円)
      2. 新学習指導要領移行措置に対応する算数・数学、理科の補助教材の作成・配布事業…1億4,800万円(平成30年度概算要求1億5,800万円、新規)
      3. 次代を見据えた教育課程・指導方法等に関する先導的研究開発…6,900万円(平成30年度概算要求7,300万円、平成29年度予算7,300万円)
      4. 理数教育の充実のための総合的な支援等…18億9,100万円(平成30年度概算要求21億6,400万円、平成30年度予算19億9,600万円)
      5. 現代的課題に対応した教育の充実等…1億8,500万円(平成30年度概算要求9,400万円、平成29年度予算7,400万円)【(参考:復興特別会計)放射線副読本の改訂・普及1億7,900万円)】
      6. カリキュラム・マネジメントの在り方に関する研究…2,000万円(平成30年度概算要求 4,000万円、平成29年度予算4,000万円)
      7. 高等学校における総合的な学習の時間の抜本的改善・充実…1,100万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
      8. 「キャリア・パスポート(仮称)」普及・定着事業【再掲】…400万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
      9. 次世代の教育情報化推進事業〔生涯学習政策局に計上〕【再掲】…1億800万円(平成30年度概算要求1億7,500万円、平成29年度予算5,200万円)
      10. 特別支援学校学習指導要領等の改訂及び学習・指導方法の改善・充実【再掲】…1億400万円(平成30年度概算要求7,900万円、平成29年度予算7,200万円)
      11. 幼稚園教育要領の普及・啓発…2,600万円(平成30年度概算要求3,000万円、平成29年度予算5,800万円)
      12. 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業等【再掲】…8億3,700万円(平成30年度概算要求9億6,500万円、平成29年度予算8億2,100万円)
    21. 2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2019年ラグビーW杯等に向けた準備
      1. スポーツ・フォー・トゥモロー等推進プログラム…11億7,100万円(平成30年度概算要求12億3,600万円、平成29年度予算11億7,100万円)
        1. スポーツ・アカデミー形成支援事業
        2. 戦略的二国間スポーツ国際貢献事業
        3. 国際アンチ・ドーピング強化支援事業
        4. オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業
        5. スポーツ・デジタルアーカイブ・ネットワーク構築事業
      2. 2019年ラグビーワールドカップ普及啓発事業…2,800万円(平成30年度概算要求5,100万円、平成29年度予算2,800万円)
        1. タグラグビーによるラグビー競技の普及
        2. 放課後ラグビーによる競技者の拡大
        3. ラグビーを通じた国際交流
    22. スポーツ施策の総合的な推進~スポーツの成長産業化~
      1. スポーツ産業の成長促進事業【拡充】…1億8,300万円(平成30年度概算要求3億3,000万円、平成29年度予算1億3,000万円)
      2. 大学横断的かつ競技横断的統括組織(日本版NCAA)創設事業【拡充】…1億5,500万円(平成30年度概算要求2億5,000万円、平成29年度予算1億円)
    23. スポーツ施策の総合的な推進~スポーツ参画人口の拡大、地域社会の活性化、障害者スポーツの推進~
      1. スポーツ人口拡大に向けた官民連携プロジェクト【拡充】…9,600万円(平成30年度概算要求1億2,000万円、平成29年度予算9,000万円)
      2. 子供の運動習慣アップ支援事業…600万円、平成30年度概算要求3,000万円、平成29年度予算1,000万円)
      3. スポーツによる地域活性化推進事業【拡充】…2億1,300万円(平成30年度概算要求3億5,000万円、平成29年度予算1億1,000万円)
        1. 運動・スポーツ習慣化促進事業…1億8,000万円(平成30年度概算要求2億5,000万円 円、平成29年度予算8,000万円)
        2. スポーツによるまちづくり・地域活性化活動支援事業…3,300万円(平成30年度概算要求9,800万円、平成29年度予算3,000万円)
      4. Specialプロジェクト2020…4,800万円(平成30年度概算要求7,600万円、平成29年度予算7,600万円)
        1. 趣旨等
        2. 事業内容
          1. 祭典の企画立案等
          2. 各地での祭典開催のための体制整備及び情報収集
          3. 祭典に向けたモデル事業の実施
          4. 特別支援学校等を活用した地域における障害者スポーツの拠点づくり事業の実施
          5. 特別支援学校を対象とした全国的なスポーツ・文化大会の開催支援
        3. 効果
      5. 障害者スポーツ推進プロジェクト…4,800万円(平成30年度概算要求6,000万円、新規)
    24. スポーツ施策の総合的な推進~学校体育・運動部活動の推進~
      1. 運動部活動改革プラン…8,000万円(平成30年度概算要求1億2,000万円、新規)
        1. 概要
        2. 事業内容
          1. 運動部活動の在り方に関するアドバイザリー会議の開催等
          2. 平成29年度作成のガイドラインを踏まえた運動部活動に関する実践・調査・実証研究
      2. 武道等指導充実・資質向上支援事業…1億9,000万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
  5. まとめ

はじめに

今回の記事では、まず、はじめの章で、読者の皆さんの一番の関心事であろう、平成30年3月29日に文部科学省から発表された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」について、記していきます。

そして、記事の中盤(目次「4.19.1.1.」参照)では、平成29年3月に改訂された小学校及び中学校の学習指導要領に新しく加わった「がん教育」について、「がん教育総合支援事業」の内容から、詳しく紹介します。

そして、記事の後半(目次「4.21.1.4.」参照)で、平成30年度の文部科学省スポーツ庁予算で、前年度に引き続き、「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」が成立し、「オリンピック・パラリンピック教育(オリパラ教育)」の全国展開が図られたことについて紹介します。

また、「Specialプロジェクト2020」(目次「4.23.4.」参照)という、全国の特別支援学校で、スポーツ・文化・教育活動の全国的な祭典を開催する事業についても書きます。

しかし、その前に、まず、ここで、最近の記事の振り返りをします。

学校における働き方改革は可能か㉚」では、平成29年6月9日に、閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2017」で、「教員の長時間勤務状況を早急に是正、年内に緊急対策をとりまとめる」と方針を打ち出したことを書きました。

そして、それを受けて、平成29年6月22日には、「教育委員会による学校の業務削減のための取組状況調査の結果(速報値)および学校現場における業務改善の取組みの徹底について」、平成29年8月28日には、「学校における働き方改革に係る緊急提言」がそれぞれ文部科学省から出されたことを書きました。

さらに、「学校における働き方改革は可能か㉛」では、平成30年度文部科学省予算の概算要求で、「統合型校務支援システムの導入促進事業」や「学校給食費徴収・管理業務の改善・充実事業」、「スクール・サポート・スタッフ配置促進事業」、「部活動指導員配置促進事業」のための予算を初めて要求したことをお伝えしました。

また、平成30年度概算要求で、文部科学省が「新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築(~平成38年度までの9ヶ年計画)」として、9ヶ年で22,755人の定数改善を行う要求をしたことも説明しました。

引き続いて、「学校における働き方改革は可能か㉜」では、文部科学省の概算要求に対しての「財務省の建議」の内容や、平成29年12月22日に、文部科学省から「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(中間まとめ」が発表されたことに触れました。

そして、文部科学省が自ら行う「政策評価」の結果を活用して財務省が予算査定を行うこと、内閣府が作成する「改革工程表」によっても、予算が決定されることもお示ししました。

そのような、様々な要素が重なる中、平成30年度の文部科学省の予算は、どのような形で決定されたのか、今回の記事で書いていきたいと思います。

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運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン【概要】(平成30年3月29日/文部科学省)

ガイドライン策定の趣旨等

  • 少子化の進展等の中、運動部活動を持続可能なものとするため、速やかに抜本的な改革に取り組む。
  • 生徒に望ましいスポーツ環境を構築する観点に立ち、知・徳・体の「生きる力」を育み、バランスのとれた心身の成長と学校生活等を重視し、地域・学校等に応じた多様で最適な形での実施を目指す。
  • 義務教育の中学校を主な対象とし、高等学校も原則適用(多様な教育が行われている点に留意)。

適切な運営のための体制整備

運動部活動の方針の策定等

  • 都道府県は「運動部活動の在り方に係る方針」を、学校の設置者は「設置する学校に係る運動部活動の方針」を、校長は、毎年度の「学校の運動部活動に係る活動方針」を策定。
  • 運動部顧問は、年間及び毎月の活動計画並びに活動実績を作成。校長は、活動方針とともに公表

指導・運営に係る体制の構築

  • 校長は、学校全体の適切な校務分掌等に留意して、運動部活動の適切な指導・運営管理体制を構築し、適正な数の運動部を設置。また、各運動部の活動内容を把握の上、適宜、指導・是正
  • 学校の設置者は、部活動指導員を積極的に任用・配置。運動部顧問及び管理職対象の研修を実施。

合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進のための取組

  • 校長及び運動部顧問は、「運動部活動での指導のガイドライン(H25年5月文部科学省)」に則り、生徒の心身の健康管理、事故防止、体罰等の根絶を徹底(学校の設置者等は、支援及び指導・是正)。
  • 中央競技団体は、運動部活動での効率的・効果的な科学的トレーニングの指導手引を作成・公開
  • 運動部顧問は、指導手引を活用し、休養を適切に取りつつ、短時間で効果が得られる指導を実施

適切な休養日等の設定

  • ジュニア期のスポーツ活動時間に関する医・科学的観点も踏まえ、以下を基準とする。
  • 学期中は週当たり2日以上の休養日(平日1日、土日1日以上)
  • 長期休業中は学期中に準じた扱いを行うとともに、長期休業(オフシーズン)を設ける
  • 1日の活動時間は、長くとも平日は2時間程度、学校の休業日は3時間程度
  • 都道府県、学校の設置者及び校長は、基準を踏まえた休養日・活動時間等を設定し、運用を徹底

生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境の整備

生徒のニーズを踏まえた運動部の設置

  • 校長は、生徒の多様なニーズに応じた活動ができる運動部を設置(季節ごとに異なるスポーツを行う活動、レクリェーション志向で行う活動、体力つくりを目的とした活動等)。
  • 地方公共団体は、生徒のスポーツ活動の機会が損なわれないよう、合同部活動等の取組を推進。

地域との連携等

  • 地方公共団体は、学校や地域の実態に応じ、スポーツ団体、保護者及び民間事業者等の協力の下、学校と地域が協働・融合した地域のスポーツ環境を整備。社会教育活動への学校体育施設開放を推進
  • スポーツ団体は、地方公共団体等と連携し、学校と地域が協働・融合した地域のスポーツ環境の充実を推進。また、部活動指導員の任用・配置及びスポーツ指導者の質の向上に関する取組に協力

学校単位で参加する大会等の見直し

  • 日本中学校体育連盟は、主催大会の参加資格や運営の在り方等を速やかに見直し
  • 都道府県中学校体育連盟及び学校の設置者は、学校が参加する大会の全体像を把握した上で、大会数の上限の目安等を策定。校長は、各運動部が参加する体会等を精査

終わりに

  • 地方公共団体は、長期的に、学校単位の運動部活動に代わりうる生徒のスポーツ活動の機会の確保・充実方策に係る検討が必要。
運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン概要 学校の運動部活動に係る活動方針 適切な休養日の設定 合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進 生徒のニーズを踏まえたスポーツ環境 学校単位で参加する大会等の見直し 合同部活動 適正な数の運動部を設置 部活動指導員を積極的に任用・配置 
運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン【概要】(平成30年3月29日中央教育審議会初等中等教育分科会資料2)/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成30年度文部科学関係予算(案)のポイント

文部科学関係予算全体では、概算要求では5兆8,380億円を要求しましたが、成立予算では、5兆3,093億円で、対前年度増減額▲4億円、対前年度増減率▲0.01%でした。

また、平成29年度補正予算案は、2,083億円でした。

ただし、子ども・子育て支援新制度移行分を含めると、5兆3,136億円で、対前年度増減額39億円増でした。

平成30年度文教関係予算のポイント

平成30年度文教関係予算では、概算要求額が4兆4,265億円で対前年度増減額3,308億円増だったのに対し、政府案は、4兆405億円で、対前年度増減額▲23億円対前年度増減率0.06%でした。

また、29年度補正予算案の文教関係予算額は、1,520億円でした。

ただし、子ども・子育て支援新制度移行分を含めると、4兆447億円で、対前年度増減額19億円増でした。

平成30年度文部科学関係予算(案)のポイント 文部科学関係予算のポイント 文教関係予算のポイント 
「平成30年度予算(案)のポイント等(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成30年度スポーツ関係予算のポイント

平成30年度スポーツ関係予算は、概算要求額が401億円だったのに対し、340億円で、対前年度増減額は6億円増、対前年度増減率は1.8%増でした。

さらに、平成29年度補正予算案は、314億円でした。

平成30年度文部科学関係予算のポイント スポーツ関係予算のポイント
「平成30年度予算(案)のポイント等(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成30年度文化芸術関係予算のポイント

平成30年度文化芸術関係予算は、概算要求が1,252億円だったのに対し、1,077億円で、対前年度増減額は、35億円増、対前年度増減率は3.3%増でした。

平成30年度文部科学関係予算のポイント 文化芸術関係予算のポイント
「平成30年度予算(案)のポイント等(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成30年度科学技術予算のポイント

平成30年度科学技術予算は、概算要求が1兆1,353億円だったのに対し、9,626億円で、対前年度増減額が5億円増、対前年度増減率が0.06%増でした。

平成30年度文部科学関係予算のポイント 科学技術予算のポイント
「平成30年度予算(案)のポイント等(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成30年度文部科学省予算

平成30年度予算 義務教育費国庫負担金

教職員定数の改善…+1,595人(+34億円)

新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革…+1,090人
<学校における指導体制の効率的な強化・充実>
  • 小学校英語教育の早期化・教科化に伴う、一定の英語力を有し、質の高い英語教育を行う専科指導教員の充実()…+1,000人(平成29年度予算+165人、平成30年度概算要求+2,200人)
  • 中学校における生徒指導体制の強化に必要な教員の充実…+50人(平成29年度+0人、平成30年度概算要求+500人)
※専科指導教員の英語力に関する要件
  1. 中学校または高等学校英語の免許状を有する者
  2. 2年以上の外国語指導助手(ALT)の経験者
  3. CEFRB2 相当以上の英語力を有する者 外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ共通参照枠
  4. 海外大学、又は青年海外協力隊若しくは在外教育施設等で、2年以上の英語を使用した海外留学・勤務経験のある者 (注)2.~4.は、小学校教諭免許状、又は中学校英語・高等学校英語の免許状のいずれの免許状も有しない者にあっては特別免許状を授与することが必要。
<学校総務・財務業務の軽減による学校運営体制の強化>
  • 共同学校事務体制の強化(事務職員)…+40人
複雑化・困難化する教育課題への対応関連(再掲を除く)…+505人
  • 教育課題への対応のための基礎定数化関連…+385人(平成29年3月義務標準法改正による基礎定数化に伴う定数の増減)【通級による指導+505人、日本語指導+58人、初任者研修+63人、自然減等▲241人
  • いじめ・不登校等の未然防止・早期対応等の強化…+50人【再掲】(平成29年度予算+25人、平成30年度概算要求+500人)
  • 貧困等に起因する学力課題の解消…+50人(平成29年度予算+50人、平成30年度概算要求+100人)
  • 「チーム学校」の実現に向けた学校の指導体制の基盤整備関連(養護教諭、栄養教諭等)…+20人(平成29年度予算:養護教諭+10人、栄養教諭+10人、平成30年度概算要求+40人)
  • 学校統廃合・小規模校への支援…+50人(平成29年度予算+75人、平成30年度概算要求+75人)

教職員定数の自然減等…▲4,456人(▲96億円)(概算要求▲3,000人(▲65億円))

教職員の若返り等による給与減…▲94億円(概算要求▲79億円)

教員給与の見直し…0円(概算要求+3億円)

人事院勧告の反映による給与改定…+135億円

新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築 義務教育費国庫負担金 教職員定数の改善
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
新学習指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築 義務教育費国庫負担金 教職員定数の改善 専門スタッフ・外部人材の拡充 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
新指導要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築 義務教育費国庫負担金 図
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

新学習要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築(~平成38年度までの9ヶ年計画)

平成30年度概算要求で要求した「新学習要領の円滑な実施と学校における働き方改革のための指導・運営体制の構築」(~平成38年度までの9ヶ年計画)は、平成30年度予算では、採用されませんでした。

平成30年度予算 学校における業務の適正化

学校現場における業務改善加速事業…1億2,700万円(平成30年度概算要求3億900万円、平成29年度2億2,800万円)

  • 業務改善加速のための実践研究(業務改善に集中的に取り組むモデル自治体等において、各学校における勤務時間管理の徹底をはじめ、教員の業務の見直し、意識改革のための研修等、業務改善の取組を強力に推進
  • 業務改善アドバイザーの派遣
  • 長時間勤務是正に向けた普及・啓発
学校現場における業務改善加速事業 図 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校給食費徴収・管理業務の改善・充実【後掲】…1,800万円(平成30年度概算要求4,700万円、新規)【後掲】

教職員の業務負担軽減の観点から、学校給食費の徴収・管理業務について、学校から自治体への移管を促進するため、自治体による徴収・管理の課題の解決方法等の調査研究を行い、学校給食費の徴収・管理業務に関するガイドラインを作成するものでした。

学校給食費徴収・管理業務の改善・充実 図
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業…1億600万円(平成30年度概算要求1億1,100万円、平成29年度予算8,600万円)※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部

「スクールガード(学校安全ボランティア)」の活用等により、地域ぐるみで子供の安全を見守る体制を整備する事業です。

地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業 スクール・ガード スクールガードリーダー 図
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

統合型校務支援システム導入実証研究事業…3億1,100万円(平成30年度概算要求6億700万円、新規)【後掲】

教員の業務負担軽減及びそれを通じた教育の質の向上を図る観点から、学校における校務の情報化を効率的に進めるため、都道府県単位での「統合型校務支援システム」の共同調達運用の促進に係る実証事業を行う、という内容でした。

【関連施策】教育政策に関する実証研究…3,100万円(平成30年度概算要求5,700万円、平成29年度予算5,700万円)

有識者や意欲ある自治体の協力を得つつ、時代の変化に対応した新しい教育への取組、いじめ・不登校、子供の貧困等の学校の課題に関する状況や、それらの課題に対応するための指導体制の在り方など、教育政策の効果を評価する実証研究を実施するものでした。

専門スタッフ・外部人材の拡充

多彩な人材の参画による学校の教育力向上~補習等のための指導員派遣事業~…48億円(平成30年度概算要求51億円、平成29年度予算46億円)

学力向上を目的とした学校教育活動支援…7,700人(31億円)(平成30年度概算要求8,600人)/当該分野に知見のある人材(退職教職員や教員志望の大学生など)

児童生徒一人一人にあったきめ細かな対応を実現するため、教員に加えて学校教育活動を支援する人材の配置を支援するものでした。

実施主体は都道府県・指定都市で、補助割合は国1/3、都道府県・指定都市2/3です。

児童生徒の学習サポート
  • 補習や発展的な学習への対応
  • 外国人児童生徒等の学力向上への取組
学校生活適応への支援
  • 不登校・中途退学への対応
  • いじめへの対応
進路指導・キャリア教育
  • キャリア教育支援
  • 就職支援
その他
  • 校長経験者による若手教員への授業指導
  • 子供の体験活動の実施への支援
スクール・サポート・スタッフの配置…3,000人(12億円)、平成30年度概算要求3,600人(15億円)【新規】/地域の人材(卒業生の保護者など)

教員がより児童生徒への指導や教材研究等に注力できる体制を整備し、教員の負担軽減を図るため、学習プリント等の印刷などを教員に代わって行うサポートスタッフの配置を支援するための予算です。

※教員の負担軽減を図るための事業として実施。各自治体において明確な成果目標を設定し、効果の検証を含めて実施するものに対し、補助を行う。

実施主体は都道府県・指定都市で、補助割合は国1/3、都道府県・指定都市2/3です。

多彩な人材の参画による学校の教育力向上~補習等のための指導員派遣事業~ 図 スクール・サポート・スタッフ 部活動指導員の配置 チーム学校
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
多彩な人材の参画による学校の教育力向上 スクールロイヤー 補習等のための指導員派遣事業 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
中学校における部活動指導員の配置…4,500人(5億円)(平成30年度概算要求7,100人(15億400万円、新規)/指導する部活動に係る専門的な知識・技能を有する人材

適切な練習時間や休養日の設定など部活動の適正化を進めている教育委員会)を対象に部活動指導員の配置を支援する事業に新規で予算が措置されました。

運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン(仮称)」を遵守するとともに、教員の負担軽減の状況を適切に把握するなど、一定の要件を満たす学校設置者に対して、支援を行う。

実施主体は学校設置者(主に市町村)で、補助割合は国1/3、都道府県1/3、市町村1/3(指定都市にあっては国1/3、指定都市2/3)です。

多彩な人材の参画による学校の教育力向上 特別支援教育専門家等の配置 学校における業務の適正化 学校給食費徴収・管理業務の改善・充実
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

スクールカウンセラーの配置拡充【後掲】

スクールソーシャルワーカーの配置拡充【後掲】

いじめ防止対策のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究【後掲】

特別支援教育専門家等の配置(切れ目ない支援体制整備充実事業の内数)【後掲】

平成30年度予算額(案)事項別表 義務教育費国庫負担金
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

いじめ・不登校対応等の推進

いじめ対策・不登校支援総合推進事業…63億6,000万円(平成30年度概算要求72億億100万円、平成29年度予算61億1,400万円)

外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携強化等…61億4,400万円(平成30年度概算要求67億700万円、平成29年度予算59億1,000万円)
スクールカウンセラーの配置拡充
  • スクールカウンセラー配置の増…26,700校(平成30年度概算要求27,500校、平成29年度予算26,000校)
  • 中学校の通常配置(6,200校)に加え、小中連携型配置の拡充(3,200校→3,600校)による公立小中学校の相談体制の連携促進
  • 生徒指導上、大きな問題を抱える公立中学校等においてスクールカウンセラーによる週5日相談体制(200校)を実施。
  • 小学校の通常配置(9,500校)に加え、小中連携配置の拡充(6,400校→7,200校)による公立小中学校の相談体制の連携促進。
  • 貧困・虐待対策のための重点加配(1,000校)
  • 教育支援センター(適応指導教室)の機能強化等、不登校支援のための配置(250箇所)
  • 連絡協議会の開催等を通じた質向上の取組の支援
  • 支援が必要な学校に弾力的に派遣できるよう、地域の実情に応じ、教育委員会への配置も推進
  • 【目標】平成31年度までに、スクールカウンセラーを全公立小中学校(27,500校)に配置
いじめ・不登校対応等の推進 外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携強化等 スクールカウンセラーの配置拡充 
「平成30年度予算(案)主要事項2(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
スクールソーシャルワーカーの配置拡充
  • 福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーを必要な全ての学校で活用できるよう配置を拡充…7,547人(平成30年度概算要求8,047人、平成29年度予算5,047人)
  • 小中学校のための配置…7,500人(平成30年度概算要求8,000人、平成29年度予算5,000人)
  • 高等学校のための配置…47人(平成30年度概算要求同)
  • 貧困・虐待対策のための重点配置…1,000人(平成30年度概算要求同)
  • スーパーバイザーの配置…47人(平成30年度概算要求同)
  • 連絡協議会等の開催を通じた質向上の取組の支援
  • 【目標】平成31年度までに、スクールソーシャルワーカーを全ての中学校区(約1万人)に配置
スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーによる教育相談体制の充実 図 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
24時間子供SOSダイヤル
幅広い専門家を活用していじめ問題等の解決に向けて調整、支援する取組の促進等
  • 第三者的立場から調整・解決する取組…67地域(平成30年度概算要求90地域、平成29年度予算100地域)
  • インターネットを通じたいじめ問題等に対応するための学校ネットパトロール等(10地域)への支援
  • 重大事態等発生時の指導助言体制の強化(現状調査や現地支援を行うための職員派遣)
SNSを活用した相談体制の構築…補助率 定額【新規】
  • いじめを含め、様々な悩みを抱える児童生徒に対するSNSを活用した相談体制構築のための立ち上げ・準備経費の支援(5箇所)平成29年度補正予算額(案):2億円(20箇所)
外部専門家を活用した教育相談体制の整備 スクールソーシャルワーカーの配置拡充  SNSを活用した相談体制の構築 
「平成30年度予算(案)主要事項2(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
いじめ対策・不登校支援等推進事業…1億9,000万円(平成30年度概算要求4億6,200万円、平成29年度予算1億7,900万円)
  • 自殺予防に対する効果的な取組に関する調査研究
  • 脳科学・精神医学・心理学等に関する研究と学校教育の連携による調査研究
  • いじめ防止等対策のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究(2→3箇所)
  • クールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーの常勤化に向けた調査研究
  • 学校以外の場における教育機会の確保等に関する調査研究   等
いじめ防止等対策のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究…1,000万円(平成30年度概算要求5,300万円、平成29年度予算300万円)
背景
  • 国は、困難な問題の解決に向けて相談できる弁護士等、多彩な人材による支援体制を構築する。【いじめの問題等への対応について(第一次提言)(平成25年2月26日教育再生実行会議決定】
  • いじめの防止のためには、いじめに向かわない態度・能力の育成が喫緊の課題である。発達の段階に応じて、児童生徒がいじめの問題を自分のこととして捉え、考え、議論することにより、正面から向き合うことができるよう、実践的な取組を行う必要がある。【いじめの防止等のための基本的な方針(平成25年10月11日文部科学大臣決定(平成29年3月14日最終決定))】
概要

法律の専門家である弁護士が、その専門的知識・経験に基づき、学校において法的側面からのいじめ予防教育を行うとともに、いじめなどの諸問題の効率的な解決にも資する、学校における相談体制の整備に関する調査研究を実施する。

1.法的側面からのいじめの予防教育

弁護士が、実例(裁判例等)を示しながら、人権を守ることの重要性やいじめの法律上の扱い(刑事罰の対象となり得ることや、不法行為に該当し損害賠償責任が発生し得ること等)について教える授業モデルの構築や実践的な教材の開発を行う。

2.学校における法的相談への対応

学校が、児童生徒を取り巻く問題について弁護士に相談し法的アドバイスを受けることや、弁護士による教員向けの研修会を受けること等が、生徒指導上の諸課題の効率的な解決に資することについて検証を行う。

3.法令に基づく対応の徹底

学校において、いじめ防止対策推進法等に基づいて、いじめ問題への対応が徹底されているかを弁護士が法的側面から確認することの有効性を検証する。

いじめ防止等のためのスクールロイヤー活用に関する調査研究 図
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

夜間中学における就学機会の提供推進…3,600万円(平成30年度概算要求7,900万円、平成29年度予算2,000万円)

平成28年12月に成立した教育機会確保法及び同法に基づく基本指針を踏まえ、

  1. 夜間中学の設置の促進
  2. 既存の夜間中学における教育機会の確保
  3. 夜間中学における多彩な生徒の受け入れ拡大などを図ること

により、夜間中学における就学の機会の提供を推進する内容でした。

いじめ・不登校支援等推進事業 夜間中学における就学機会の提供促進 
「平成30年度予算(案)主要事項2(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実…24億3,500万円(平成30年度概算要求30億3,500万円、平成29年度予算22億4,200万円)

切れ目ない支援体制整備充実事業…16億円(平成30年度概算要求19億8,800万円、平成29年度予算14億5,300万円)

平成28年度の障害者差別解消法の施行、発達障害者支援法の改正等を踏まえ、自治体の切れ目ない支援体制整備に向けた取組に対して経費の一部を補助する事業です。

特別な支援を必要とする子供への就学前から学齢期、社会参加までの切れ目ない支援体制整備
  • 特別な支援を必要とする子供について、就学前から卒業後にわたる切れ目ない支援体制の整備を促すため教育部局と福祉・保険・医療・労働等の部局が連携し一貫した支援体制を構築する地域を支援する。30地域→60地域
特別支援教育専門家配置
  • 医療的ケアのための看護師…1,200人→1,500人
  • 連携支援コーディネーター(早期支援・就労支援・発達障害支援・合理的配慮に関するコーディネーター)…269人
  • 外部専門家(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士等)…348人 等

学校における医療的ケア実施体制構築事業…5,900万円(平成30年度概算要求6,300万円、平成29年度予算4,500万円)

学校において高度な医療的ケアに対応するため、医師と連携した校内支援体制の構築や、医療的ケア実施マニュアル等の作成など、医療的ケア実施体制の充実を図る。

平成30年度歳出概算要求額明細表 学校における医療的ケア実施体制構築事業 平成30年度概算要求額 
「平成30年度歳出概算要求額明細表(平成29年9月19日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

発達障害の可能性のある児童生徒等に対する支援事業…2億8,000万円(平成30年度概算要求2億9,900万円、平成29年度予算2億8,000万円)

発達障害に関する通級による指導担当教員等専門性充実事業…17箇所

小・中・高等学校等における発達障害を含む障害のある児童生徒に対する特別支援教育の体制充実のための通級による指導の担当教員に対する研修体制を構築し必要な指導方法の調査研究等を行う事業です。

発達障害の可能性のある児童生徒の多様な特性に応じた合理的配慮研究事業【新規】10箇所

特別支援教育に関する教職員の資質向上事業…8,600万円(平成30年度概算要求1億9,000万円、平成29年度予算4,700万円)

特別支援教育を担当する教員の専門性の向上を図るため、特別支援学校教諭免許状取得に資する取組や特別支援学校教員等に対する専門的な研究を実施する事業です。

  • 特別支援教育に関する教員等の養成講習及び資質向上研修等の実施等 31箇所
  • 教職員の専門性向上等に向けた幼児期から高等学校段階まで一貫した地域支援事業【新規】(独立行政法人特別支援教育総合研究運営費交付金の内数)

学習指導要領等の改訂及び学習・指導方法の改善・充実…1億400万円(平成30年度概算要求1億2,800万円、平成29年度予算7,200万円)

学校における交流及び協働学習を通じた障害者理解(心のバリアフリー)の推進事業…8,600万円(平成30年度概算要求1億円、平成29年度予算8,500万円)

教科書デジタルデータを活用した拡大教科書、音声教材等普及促進…1億4,600万円(平成30年度概算要求1億5,200万円、平成29年度予算1億4,400万円)

切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実 切れ目ない支援体制整備充実事業  学校における医療的ケア実施体制構築事業 発達障害の可能性のある児童生徒の多様な特性に応じた合理的配慮研究事業 発達障害に関する通級による指導担当教員等専門性充実事業 
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
特別支援教育に関する教職員の資質向上事業 学習指導要領等の改訂及び学習・指導方法の改善・充実 
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実 図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
切れ目ない支援体制整備充実事業 図 
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
学校における医療的ケア実施体制構築事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

キャリア教育・職業教育の充実…1億8,400万円(平成30年度概算要求1億4,200万円、平成29年度予算2億1,300万円)

将来の在り方・生き方を主体的に考えられる若者を育むキャリア教育推進事業…2,700万円(平成30年度概算要求3,700万円、平成29年度予算3,200万円)

小学校における進路指導の在り方に関する調査研究【新規】

新学習指導要領において小学校段階からのキャリア教育が明確に位置付けられるとともに、中学校の入学者選抜が広がりを見せる等の状況を踏まえ、小学校での進路選択のキャリア教育の在り方等について調査研究を行う事業です。(2地域:平成30年度概算要求4地域)

キャリア・パスポート(仮称)」普及・定着事業

児童生徒が自らの学習活動等の学びのプロセスを記述し振り返ることのできるポートフォリオ的な教材「キャリア・パスポート(仮称)」の導入に向け、その活用方法等についての調査研究を実施するという内容でした。(2地域:平成30年度概算要求2地域)

小・中学校における起業体験推進事業

児童生徒がチャレンジ精神や他者と協働しながら新しい価値を創造する力など、これからの時代に求められる資質・能力の育成を目指した起業体験活動を実施する事業でした。(11地域:平成30年度概算要求14地域)

キャリア教育推進連携シンポジウムの開催等

地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業…800万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)(学校を核とした地域力強化プランの一部)

「キャリアプランニングスーパーバイザー」を都道府県等に配置し、地元企業等と連携した職場体験やインターンシップ及び地元への愛着を深めるキャリア教育の推進等を通じ、地元に就職し地域を担う人材を育成するというものでした。(15人:平成30年度概算要求同)

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール…1億4,900万円(平成30年度概算要求1億9,700万円、平成29年度予算1億7,300万円)

高度な知識・技能を身に付けた専門的職業人を育成するため、専攻科を含めた5年一貫のカリキュラムの研究や大学・研究機関等との連携など先進的な卓越した取組を行う専門学校を指定して実践研究を実施するとともに、専門高校の魅力発信に関する調査研究を行う内容でした。

指定校数は、平成29年度は26校、平成30年度概算要求では29校だったのに対し、平成30年度予算では、31校でした。

キャリア教育・職業教育の充実 小学校における進路指導の在り方に関する調査研究 キャリア・パスポート普及・定着事業 小・中学校における起業体験推進事業 スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール  
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
将来の在り方・生き方を主体的に考えられる若者を育むキャリア教育推進事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール(SPH)図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

全国的な学力調査の実施…52億1,600万円(平成30年度概算要求59億4,200万円、平成29年度予算52億5,200万円)

平成30年度調査の実施等…37億4,300万円(平成30年度概算要求43億2,300万円、平成29年度予算35億1,700万円)

本体調査
  • 調査日:平成30年4月17日(火)
  • 調査対象:小学校第6学年・中学校第3学年の全児童生徒(悉皆調査)
  • 対象教科:国語、算数・数学、理科(児童生徒、学校に対する質問紙調査も実施)
予備調査

平成31年度の中学校英語調査に向け、中学校における英語の「聞くこと」、「読むこと」、「話すこと」、「書くこと」を測るための予備調査(抽出方式)を実施する。

専門家による追加分析

国、教育委員会、学校における教育施策や教育指導の一層の改善を図るため、学力調査を活用し、大学等の研究機関の専門的知見を活用した高度な分析・検証に関する調査研究を実施する。

平成31年度調査の準備…14億7,300万円(平成30年度概算要求16億1,900万円、平成29年度予算17億3,500万円)

  • 調査対象:小学校第6学年・中学校第3学年の全児童生徒
  • 対象教科:国語、算数・数学、英語(中学校のみ)
全国的な学力調査の実施 
「平成30年度予算(案)主要事項2(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
全国的な学力調査の実施 図
「平成30年度予算(案)主要事項2(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP)

初等中等教育段階におけるグルーバルな視点に立って活躍する人材の育成

我が国の伝統・文化教育の充実に係る調査研究…1,100万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)

教育基本法や学習指導要領で重視されている伝統や文化等に関する教育の充実を図り、グローバル社会で活躍できる人材の育成に資するため、教材の作成や指導方法の開発等を行う事業です。(委託先:3地域(平成30年度概算要求同))

小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業等…8億3,700万円(平成30年度概算要求9億6,500万円、平成29年度予算8億2,100万円)

  • 小学校の新たな外国語教育における新教材の整備(小学校中学年・高学年用)
  • 中学校・高等学校における英語教育の抜本的な改善のための指導方法等に関する実践研究…3機関(平成30年度概算要求同)
  • 部専門機関と連携した英語指導力向上事業 1機関+67県市(平成30年度概算要求同)
  • 小学校英語教科化に向けた外国語教育推進事業【新規】3件
  • 民間機関を活用した小学校英語の効果的な指導法等の開発及び成果普及事業【新規】
  • 全国学力・学習状況調査(中学3年英語予備調査)【再掲】

スーパーグローバルハイスクール…8億4,300万円(平成30年度概算要求8億6,900万円、平成29年度予算8億6,900万円)

継続指定校123校の研究開発・実践を支援するとともに、事業の成果や課題を把握するための検証評価を行う事業です。

また、平成28年度指定校(11校)に対する中間評価を実施するほか、成果普及のためのフォーラム(仮称)等を開催し、取組の質の向上と充実を図ることも盛り込みました。

  • 指定期間:5年間
  • 対象学校:国公私立高等学校及び中高一貫教育校
初等中等教育段階におけるグローバルな視点に立って活躍する人材の育成 我が国の伝統・文化教育の充実に係る調査研究 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業等 スーパーグローバルハイスクール 
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
初等中等教育段階におけるグローバルな視点に立って活躍する人材の育成 図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成30年度予算(案)事項別表 初等中等教育段階におけるグローバルな視点に立って活躍する人材の育成 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

地域とともにある学校づくりの推進…2億2,500万円(平成30年度概算要求4億8,700万円、平成29年度予算3億9,000万円)

コミュニティ・スクール推進体制構築事業‥9,800万円(平成30年度概算要求1億7,800万円、平成29年度予算1億6,200万円)※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部

社会総がかりで子供たちを育むために、全国の公立学校にコミュニティ・スクールを導入し、学校・家庭・地域の連携・協働体制を確立する必要があります。

そのため、法改正を踏まえた制度内容の周知や域内の各地域、各学校をつなぐ推進協議会の開催、学校運営の充実に向けた管理職研修等により、持続可能な推進体制の構築を図る事業のための予算を要求し、措置されました。

コミュニティ・スクール推進体制構築事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項4(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

協働による地域とともにある学校づくりの推進【再掲】…2,300万円(平成30年度概算要求2,800万円、平成29年度予算3,100万円)

学校運営協議会の設置・拡充に向けた調査研究事業…1,000万円(平成30年度概算要求1,300万円、新規)

90箇所(概算要求108箇所)へ30人

学校運営協議会の設置・拡充に向けた調査研究事業 図 
「平成30年度予算(案)主要事項4(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
コミュニティ・スクール推進員(CSマイスター)派遣事業…400万円(平成30年度概算要求500万円、平成29年度予算500万円)

10市区町村(概算要求12市区町村)

地域とともにある学校づくり推進協議会等の開催…900万円(平成30年度概算要求1,000万円、平成29年度予算1,400万円)

全国6会場(概算要求7会場)

協働による地域とともにある学校づくりの推進 図 学校運営協議会
コミュニティ・スクール
「平成30年度予算(案)主要事項4(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

自律的・組織的な学校運営体制の構築【再掲】…1億400万円(平成30年度概算要求2億8,100万円、平成29年度予算1億9,700万円)

  • 業務改善加速のための実践研究(業務改善に集中的に取り組むモデル自治体において実践研究を実施。
  • 業務改善アドバイザーの派遣
  • 長時間労働是正キャンペーンの実施 等
地域とともにある学校づくりの推進 コミュニティ・スクール推進体制構築事業
「平成30年度予算(案)主要事項4(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成30年度予算(案)事項別表 地域とともにある学校づくりの推進 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

地域と学校の連携・協働の推進(概算要求時名称「学校を核とした地域力強化プラン」)…71億700万円(平成30年度概算要求 80億5,500万円、平成29年度予算69億3,200万円)

学校を核とした地域力強化プランの実施

コミュニティ・スクール推進体制構築事業【前掲】
地域学校協働活動推進事業…60億1,200万円(平成30年度概算要求74億4,300万円、平成29年度予算64億3,500万円)
  • 幅広い地域住民や企業・団体等の参画により、子供たちの成長を支え、地域を創生する「地域学校協働活動」を推進する。
  • そのため、地域と学校をつなぐ「地域学校協働活動推進員」の配置(20,000人:平成30年度概算要求20,000人、平成29年度予算17,500 人)(「統括的な地域学校協働活動推進員」の配置375人:平成30年度概算要求375人、平成29年度は「地域学校協働活動推進員」17,500人に含まれる。)や機能強化により、基盤となる「地域学校協働本部」の整備を推進する。
  • 「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日働き方改革実現会議決定:工程表:抜粋)…【地域学校協働活動の全国的な推進】2022年度 全小中学校区をカバーして地域学校協働活動を推進
  • 学びによるまちづくりと地域人材育成…6,000箇所(平成30年度概算要求6,000 箇所、平成29年度予算4,000箇所)
  • 放課後子供教室…20,000箇所(平成30年度概算要求20,000箇所、平成29年度予算17,750箇所)
  • 地域住民等による学習支援(地域未来塾)/貧困対策(中学校部活動にけるノー部活動デーの受皿としても活用)…4,615箇所(平成30年度概算要求4,700箇所、平成29年度予算3,700箇所)

これらを通じて社会全体の教育力の向上及び地域の活性化を図る。

特に、放課後児童クラブと一体型の放課後子供教室の取組を加速化し、平成31年度末までの目標達成を1年前倒しして実現することを目指す。(平成30年度20,000箇所のうち、半数を放課後児童クラブと一体化)

家庭教育支援基盤構築事業~家庭教育支援チーム強化促進プラン~…1億1,100万円(平成30年度概算要求1億1,100万円、平成29年度予算7,300万円)
健全育成のための体験活動推進事業…9,900万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業…800万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)【再掲】
地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業…1億1,100万円(平成30年度概算要求1億1,100万円、平成29年度予算8,600万円)
地域と連携した学校保健推進事業…800万円、平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)
地域と学校の連携・協働の推進 学校を核とした地域力強化プランの実施 地域学校協働活動 
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
学校を核とした地域力強化プラン 図
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
地域学校協働活動推進事業 図
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
地域学校協働活動の実施 図 
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
学習支援が必要な中学生・高校生を対象とした学習支援~地域住民の協力を得た地域未来塾の充実~ 図
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

地域の教育資源を活用した教育格差解消プラン~親子の学び・育ち応援プラン~…8,600万円(平成30年度概算要求1億3,800万円、平成29年度予算8,800万円)

図書館資源を活用した困難地域等における読書・学習機会提供事業…3,100万円(平成30年度概算要求3,300万円、平成29年度予算3,700万円)

教育・福祉連携プラットフォームによる一体的な家庭支援モデル構築事業(訪問型家庭教育支援の実施)…2,000万円(平成30年度概算要求4,400万円、平成29年度予算2,000万円)

学びを通じたステップアップ支援促進事業…2,500万円(平成30年度概算要求5,000万円、平成29年度予算2,000万円)

2019年度概算要求額明細表 地域の教育資源を活用した教育格差解消プラン
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
2019年度概算要求額明細表 地域の教育資源を活用した教育格差解消プラン
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
2019年度概算要求額明細表 地域の教育資源を活用した教育格差解消プラン 学びを通じたステップアップ支援促進事業 
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校ICT環境整備促進実証研究事業(概算要求時名称:学校ICT環境整備加速化支援事業)…3億6,300万円、(平成30年度概算要求8億1,700万円、新規)

  • 教員の長時間勤務が喫緊の課題となっている中で、全国の学校における校務の情報化を通じた教員の長時間勤務の改善を図るため、「統合型校務支援システム」の効率的な導入や効果測定等に関する実証事業を実施。
  • 「統合型校務支援システム」とは、教務(成績処理、出欠管理、時数等)、保健(健康診断票、保健室管理等)、指導要録等の学籍、学校事務等の機能を統合したシステムのことをいう。
  • 「統合型校務支援システム」導入による勤務時間減効果の一例大阪市(26年度)224時間/年(クラス担任)、北海道(27年度):117時間/年
  • また、多様性のある学習や専門性の高い授業の実現等、質の高い学習(ALTを活用した外国語指導、特別な配慮を必要とする児童生徒へのきめ細やかな指導の充実など)の実現を促進するため、遠隔教育システムの導入を含めた実証研究を実施。

統合型校務支援システムの導入実証研究事業…3億1,100万円:4地域(平成30年度概算要求6億700万円/年、新規)【前掲】

遠隔授業システム導入実証研究事業(概算要求時名称:小規模校における遠隔授業システムの導入支援)…5,200万円:6地域、平成30年度概算要求2億900万円/年)

学校ICT環境整備促進実証研究事業 図
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
学校ICT環境整備促進実証研究事業 統合型校務支援システム導入実証研究事業 
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

次世代の教育情報化推進事業…1億800万円(平成30年度概算要求1億7,500万円、平成29年度予算5,200万円)

新学習指導要領の趣旨の実現に向けた情報教育及びICT活用の推進に関する調査研究(平成29年度「情報教育の推進に関する調査研究」の拡充)…2,400万円(平成30年度概算要求5,200万円)

小学校プログラミング教育支援推進事業…7,000万円(平成30年度概算要求1億800万円、新規)

新学習指導要領に対応した高等学校情報科担当教員の指導力向上…1,400万円(平成30年度概算要求1,500万円、新規)

次世代の教育情報化推進事業 新学習指導要領の趣旨の実現に向けた情報教育及びICT活用の推進に関する調査研究 小学校プログラミング教育支援推進事業 新学習師フォ得要領に対応した高等学校情報科担当教員の指導力向上
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
次世代の教育情報化推進事業 図
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

情報モラル教育推進事業…2,000万円(平成30年度概算要求5,300万円、平成29年度予算1,500万円)

情報モラル教育の推進に係る指導資料の改善…1,100万円(平成30年度概算要求2,800万円、新規)

児童生徒向け啓発資料の作成・配付…600万円(平成30年度概算要求1,800万円)

情報モラル教育の推進に係るセミナーの開催…300万円(平成30年度概算要求600万円)

情報モラル教育推進事業 
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
情報モラル教育推進事業 図
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

教育用コンテンツ奨励事業…1,300万円(平成30年度概算要求1,300万円、平成29年度予算1,700万円)

2019年度概算要求明細表 教育用コンテンツ奨励事業 
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

ICTを活用した教育推進自治体応援事業…2,900万円(平成30年度概算要求7,100万円、平成29年度予算1億7,100万円)

2019年度概算要求額明細表 ICTを活用した教育自治体応援事業 
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

次世代学校支援モデル構築事業…1億1,900万円(平成30年度概算要求1億3,800万円、平成29年度予算同)

2019年度概算要求明細表 次世代学校モデル構築事業 
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成30年度予算(案)事項 情報活用能力の育成を含む教育の情報化の推進 
「平成30年度予算(案)の説明1(平成30年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校健康教育の推進…4億4,800万円(平成30年度概算要求5億9,700万円、平成29年度予算5億2,700万円)

学校保健推進事業…9,900万円(平成30年度概算要求1億2,000万円、平成29年度予算1億2,000万円)

がん教育総合支援事業…3,300万円(平成30年度概算要求3,900万円、平成29年度予算3,200万円)
背景
  • 平成28年12月に改正されたがん対策基本法第23条では、「国及び地方公共団体は、国民が、がんに関する知識及びがん患者に関する理解を深めることができるよう、学校教育及び社会教育におけるがんに関する教育の推進のために必要な施策を講ずるものとする。」というように、がん教育の文言が新たに記載された。
  • 平成29年度から平成34年度までの6年間を対象とした第三期がん対策推進基本計画では、がん教育について、「国は、全国の実施状況を把握した上で、地域の実情に応じた外部講師の活用体制を整備し、がん教育の充実に努める。」とされている。
  • 平成29年度3月に小学校及び中学校の学習指導要領が改訂され、移行期間中に新学習指導要領の対応を検討する必要がある。
課題
  • 教師のがんについての知識・理解が不十分】…健康については、子供の頃から教育することが重要であり、学校でも健康の保持増進と疾病の予防という観点からがん教育に取り組んでいるが、教師のがんに関する知識が不十分であることや外部講師が学校で指導する際の留意点等の認識が不十分である。
  • がん教育の全国への普及・啓発が必要】…がん教育に対して地域により温度差があるため、全国で実施する新学習指導要領に対応したがん教育の指導内容を充実させ、全国への普及・啓発を図る必要がある。
課題解決のための事業概要
新学習指導要領に対応したがん教育の普及・啓発【新規】

新学習指導要領を踏まえたがん教育について、教師や外部講師の質の向上を図るとともに、各都道府県で行っている先進事例の紹介等を行い、全国への普及・啓発を図る。

  • 教師・外部講師に対する実践的ながん教育研修会の実施
  • 公立以外の国・私立学校も対象としたがん教育シンポジウムの開催
地域の実情に応じたがん教育の実施【拡充】

全国でのがん教育の実施状況の調査を踏まえ、新学習指導要領及びそれぞれの地域の実情に応じた、がん教育の取組を支援する。

  • 教育委員会によるがん教育に関する教材の作成・配布
  • 専門医、がん経験者等の外部講師によるがん教育の実施
成果
  • 本事業により、がんに対する正しい理解とがん患者に対する正しい認識及び命の大切さに対する理解の深化を図る。
  • 新学習指導要領に対応したがん教育の充実を促す。
がん教育総合支援事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校安全推進事業…2億2,500万円(平成30年度概算要求2億8,500万円、平成29年度予算2億6,600万円)

学校安全総合支援事業…1億9,300万円(平成30年度概算要求2億4,700万円、新規)
学校安全総合支援事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校給食・食育総合推進事業…1億2,400万円(平成30年度概算要求1億9,200万円、平成29年度予算1億4,000万円)

つながる食育推進事業…5,100万円(平成30年度概算要求6,100万円、平成29年度予算3,300万円)
つながる食育推進事業 図 
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
学校給食費徴収・管理業務の改善・充実…1,800万円(平成30年度概算要求4,700万円、新規)【再掲】
学校健康教育の推進 がん教育総合推進事業 学校安全総合支援事業 学校給食費徴収・管理業務の改善・充実 
「平成30年度予算(案)主要事項3(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成30年度予算(案)事項 切れ目ない支援体制構築に向けた特別支援教育の充実
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

教育課程の充実…37億9,400万円(平成30年度概算要求33億2,400万円、平成29年度予算37億8,900万円)

学習指導要領等の改訂及び主体的・対話的で深い学びの推進…3億9,000万円(平成30年度概算要求5億3,200万円、平成29年度予算5億8,900万円)

新学習指導要領移行措置に対応する算数・数学、理科の補助教材の作成・配布事業…1億4,800万円(平成30年度概算要求1億5,800万円、新規)

次代を見据えた教育課程・指導方法等に関する先導的研究開発…6,900万円(平成30年度概算要求7,300万円、平成29年度予算7,300万円)

理数教育の充実のための総合的な支援等…18億9,100万円(平成30年度概算要求21億6,400万円、平成30年度予算19億9,600万円)

現代的課題に対応した教育の充実等…1億8,500万円(平成30年度概算要求9,400万円、平成29年度予算7,400万円)【(参考:復興特別会計)放射線副読本の改訂・普及1億7,900万円)】

カリキュラム・マネジメントの在り方に関する研究…2,000万円(平成30年度概算要求 4,000万円、平成29年度予算4,000万円)

高等学校における総合的な学習の時間の抜本的改善・充実…1,100万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)

「キャリア・パスポート(仮称)」普及・定着事業【再掲】…400万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)

次世代の教育情報化推進事業〔生涯学習政策局に計上〕【再掲】…1億800万円(平成30年度概算要求1億7,500万円、平成29年度予算5,200万円)

特別支援学校学習指導要領等の改訂及び学習・指導方法の改善・充実【再掲】…1億400万円(平成30年度概算要求7,900万円、平成29年度予算7,200万円)

幼稚園教育要領の普及・啓発…2,600万円(平成30年度概算要求3,000万円、平成29年度予算5,800万円)

小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業等【再掲】…8億3,700万円(平成30年度概算要求9億6,500万円、平成29年度予算8億2,100万円)

教育課程の充実 学習指導要領等の改訂及び主体的・対話的で深い学びの推進 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
教育課程の充実 キャリア・パスポート普及・定着事業 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
教育課程の充実 図 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成30年度予算(案)事項 子供の体験活動の推進 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成30年度予算(案)事項別表 教育課程の充実 道徳教育の充実 
「平成30年度予算(案)主要事項1(平成29年1月16日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2019年ラグビーW杯等に向けた準備

スポーツ・フォー・トゥモロー等推進プログラム…11億7,100万円(平成30年度概算要求12億3,600万円、平成29年度予算11億7,100万円)

スポーツ・アカデミー形成支援事業
戦略的二国間スポーツ国際貢献事業
国際アンチ・ドーピング強化支援事業
オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業

オリンピック・パラリンピック・ムーブメントを全国に波及させ、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に資するため、オリンピック・パラリンピック教育を全国へ展開する。

また、事業実施に当たっては、先行して取組を行っている東京都や、東京2020大会組織委員会が行う教育プログラム(ようい、ドン!)との連携を密に行う。

  • 全国的なコンソーシアムの形成、オリンピアン・パラリンピアンの派遣調整、オリパラ教育全国セミナーの開催等を行う「オリパラ教育全国中核拠点」を設置する。
  • 道府県教育委員会に委託を行い「オリパラ教育地域拠点」を設置し、各地域拠点で特色あるオリパラ教育を実施する。
スポーツ・デジタルアーカイブ・ネットワーク構築事業
スポーツ・フォー・トゥモロー等推進プログラム 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

2019年ラグビーワールドカップ普及啓発事業…2,800万円(平成30年度概算要求5,100万円、平成29年度予算2,800万円)

タグラグビーによるラグビー競技の普及

小・中学生年代を対象に、タグラグビーを活用してラグビー競技の普及拡大を図る。

放課後ラグビーによる競技者の拡大

中学生等が平日の放課後もラグビーをできる環境を整備し、競技者の拡大を図る。(新しい学外クラブ創設等を含む)

ラグビーを通じた国際交流

高校生年代におけるラグビーを通じた国際感覚の養成や語学能力の向上を目指し、ラグビー先進国との国際交流プログラムを実施する。

2019年ラグビーワールドカップ普及啓発事業 図 
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
スポーツ立国の実現を目指したスポーツの振興 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2019年ラグビーW杯等に向けた準備 
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR
スポーツ立国の実現を目指したスポーツの振興 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2019年ラグビーW杯等に向けた準備 スポーツ・フォー・トゥモロー等推進プログラム 
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

スポーツ施策の総合的な推進~スポーツの成長産業化~

スポーツ産業の成長促進事業【拡充】…1億8,300万円(平成30年度概算要求3億3,000万円、平成29年度予算1億3,000万円)

スポーツ産業の成長促進事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

大学横断的かつ競技横断的統括組織(日本版NCAA)創設事業【拡充】…1億5,500万円(平成30年度概算要求2億5,000万円、平成29年度予算1億円)

大陸横断的かつ競技横断的統括組織(日本版NCAA)創設事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR
スポーツ施策の総合的な推進 スポーツの成長産業化 
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

スポーツ施策の総合的な推進~スポーツ参画人口の拡大、地域社会の活性化、障害者スポーツの推進~

スポーツ人口拡大に向けた官民連携プロジェクト【拡充】…9,600万円(平成30年度概算要求1億2,000万円、平成29年度予算9,000万円)

スポーツ人口拡大に向けた官民連携プロジェクト 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

子供の運動習慣アップ支援事業…600万円、平成30年度概算要求3,000万円、平成29年度予算1,000万円)

2019年度概算要求額明細表 子供の運動習慣アップ支援事業 
「2019年度概算要求額明細表(2018年9月14日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

スポーツによる地域活性化推進事業【拡充】…2億1,300万円(平成30年度概算要求3億5,000万円、平成29年度予算1億1,000万円)

運動・スポーツ習慣化促進事業…1億8,000万円(平成30年度概算要求2億5,000万円 円、平成29年度予算8,000万円)
スポーツによるまちづくり・地域活性化活動支援事業…3,300万円(平成30年度概算要求9,800万円、平成29年度予算3,000万円)
スポーツによる地域活性化推進事業 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

Specialプロジェクト2020…4,800万円(平成30年度概算要求7,600万円、平成29年度予算7,600万円)

趣旨等
  • 2020年度からの新たな特別支援教育(学習指導要領改訂)を契機に、全国の特別支援学校で、スポーツ・文化・教育活動の全国的な祭典を開催
  • 「ほんもの」のスポーツ・芸術に触れ感動を共有する機会・障害の有無を超えて誰もが心を触れ合う機会
  • 地域住民の主体的な参画
事業内容
祭典の企画立案等

国レベルの中央実行委員会を開催し、事業内容を具体化するとともに、関係機関とのネットワークを構築し、ロゴマーク作成やプロモーション等を行う。

各地での祭典開催のための体制整備及び情報収集

各都道府県・地域において地域実行委員会を開催し、域内の関係機関のネットワークを構築するとともに、特別支援学校で行われる運動会、文化祭に関する情報収集を行う。

祭典に向けたモデル事業の実施

全国的な祭典の開催に向けた具体的な取組の先進事例を蓄積するため、モデル事業を実施する。

特別支援学校等を活用した地域における障害者スポーツの拠点づくり事業の実施

特別支援学校等における体育・運動部活動等を充実するとともに、特別支援学校等を拠点とした障害者の地域スポーツクラブの設立を支援する。

特別支援学校を対象とした全国的なスポーツ・文化大会の開催支援

全国の特別支援学校のスポーツ・文化活動の充実を図るため、特別支援学校のスポーツ・文化活動の成果を披露するための全国大会の開催

効果
  • 地域の誰にでも開かれた次世代の「共生学校」を創造
  • 東京大会のレガシーとして、障害の有無や年齢・性別を超えた、地域の共生社会の拠点づくり
Specialプロジェクト2020~障害の有無にかかわらず、全ての人が笑顔になる祭典~ 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR

障害者スポーツ推進プロジェクト…4,800万円(平成30年度概算要求6,000万円、新規)

障害者スポーツ推進プロジェクト 図
「平成30年度予算(案)主要事項(平成30年1月16日/スポーツ庁)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WAR
~スポーツ参画人口の拡大、地域社会の活性化、障害者スポーツの推進~ Specialプロジェクト2020

スポーツ施策の総合的な推進~学校体育・運動部活動の推進~

運動部活動改革プラン…8,000万円(平成30年度概算要求1億2,000万円、新規)

概要

平成29年度に作成する「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を踏まえた運動部活動に関する実践・調査研究を行い、各学校において持続可能な運動部活動が行われるよう、研究結果を周知・普及させるものです。

事業内容
運動部活動の在り方に関するアドバイザリー会議の開催等

外部有識者による実践・調査研究の実施状況の把握及び実施結果の周知・普及

平成29年度作成のガイドラインを踏まえた運動部活動に関する実践・調査・実証研究

運動部活動のニーズの多様化に対応するため、以下の課題に関する実践・調査研究を実施

教育委員会に委託:11地域

ニーズの多様化「ゆるスポ」「合同部」等
  • 【課題】適度な活動量や強度を望む生徒への対応、少子化に伴う部員の減少
  • 【期待される効果】多様な運動機会の充実による運動習慣の形成、地域単位での部活動の枠組みの創成
地域・家庭によるスポーツ活動への移行
  • 【課題】顧問教員の負担軽減
  • 【期待される効果】「学校部活動」から「地域活動」への一部移行により、生徒の総運動量を確保しつつ、「学校部活動」の活動時間を抑制
学校医・産婦人科医との連携
  • 【課題】長時間活動の是正、女子成長期におけるスポーツ活動への理解促進
  • 【期待される効果】科学的トレーニングの導入による効率的・効果的な活動障害・外傷予防、女子の運動参加への促進
競技大会の運営の在り方
  • 【課題】引率教員の負担軽減、大会数の増に伴う活動量の増
  • 【期待される効果】競技大会の運営や開催数の適正化、教員の負担軽減

民間団体に委託:4団体

企業・クラブチーム等との連携
  • 【課題】企業等との連携による質の向上
  • 【実証事例(案)】
  • 民間資金(スポンサー)を活用した運動部活動の運営
  • プロチームとの業務提携による運動部活動の運営  など
運動部活動改革プラン 図

武道等指導充実・資質向上支援事業…1億9,000万円(平成30年度概算要求同、平成29年度予算同)

武道等の安全かつ円滑な実施のため、教員の指導力向上を図るとともに、中学校新学習指導要領に記載されている柔道、剣道、弓道、相撲、空手道、合気道、少林寺拳法、なぎなた、銃剣道の9種目の指導ガイドラインの作成・改善や、指導者データベースの整備などを行う事業でした。

武道等指導充実・資質向上支援事業 図
~学校体育・持続可能な運動部活動の推進~ 運動部活動改革プラン
平成30年度予算(案)主要事項 スポーツ立国の実現 
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まとめ

今回の記事では、まず、平成30年3月29日に発表された「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」の概要について、示しました。

「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」は、運動部活動を、生徒にとっても、指導する教員にとっても持続可能なものとするため、運動部活動の抜本的な改革を行う内容でした。

そして、平成29年8月28日の「学校における働き方改革に係る緊急提言」を受け、「統合型支援システムの導入促進事業」、「学校給食費徴収・管理業務の改善・充実事業」、「スクール・サポート・スタッフ配置促進事業」、「部活動指導員配置促進事業」などの数々の「学校における働き方改革」のための事業が予算措置されたことを書きました。

しかしながら、文部科学省の掲げた「9ヶ年で22,755人の計画的な教職員定数改善」プランは、採用されませんでした。

一方で、平成29年3月に改訂された小学校及び中学校の学習指導要領には、「がん教育」が新たに加わったことや、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた次の二つの事業が学校で行われたことも書きました。

その事業は、「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」と「Specialプロジェクト2020」です。

「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業」は、オリパラ教育を全国の学校で展開する事業、「Specialプロジェクト2020」は、全国の特別支援学校で、スポーツ・文化・教育活動の全国的な祭典を開催する内容でした。

このように、働き方改革を進めるための事業が行われる一方、学校現場に新たな負担を強いる事業も次々と始められたのでした。

そして、働き方改革を進めるために文部科学省が予算を確保した事業の数々は、実際に学校現場にとって、十分な効力のあるものとして実働してきたのでしょうか。

次回以降、さらに、文部科学省の毎年度の施策の内容と絡めながら、探っていきたいと思います。

次回の記事は、「学校における働き方改革は可能か㉞~第3期教育振興基本計画、経済財政運営と改革の基本方針2018(骨太2018)~」です。

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