学校における働き方改革は可能か㉕~フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援/平成28年度予算~

学校の職員と子供たち 学校における働き方改革
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  1. はじめに
  2. 平成28年度予算のポイント
    1. 経済再生と財政健全化の両立する予算
    2. 財政健全化
    3. 平成28年度予算フレーム
      1. 歳入の前年度からの増減額
      2. 歳出の前年度からの増減額
    4. 経済指標
    5. 主要経費別内訳
  3. 平成28年度予算の特徴
    1. 平成28年度予算の特徴①
      1. 外交・防衛
      2. 教育・科学技術
        1. 教育
        2. 科学技術
        3. 地方財政
    2. 平成28年度予算の特徴②(「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策」関連予算)
  4. 平成28年度予算 歳出各分野における効率化等
    1. 歳出各分野における効率化等①(「経済・財政再生計画」の実現に向けた改革工程表の概要)
      1. 地方財政
      2. 教育
    2. 歳出各分野における効率化等③(教育、地方行政、行政事業レビュー)
      1. 教育
      2. 地方財政
    3. 平成28年度の社会保障の充実・安定化について
  5. 平成28年度文部科学関係予算(案)のポイント
    1. 文部科学関係予算(案)のポイント
    2. 文教関係予算のポイント
    3. スポーツ関係予算のポイント
    4. 文化芸術関係予算のポイント
    5. 科学技術予算のポイント
  6. 平成28年度文部科学関係予算(案)の概要
  7. 平成28年度文部科学省予算 
    1. 平成28年度予算 義務教育費国庫負担金「時代の変化に対応した新しい教育や学校が抱える喫緊の課題等に対応する教職員指導体制の充実」‥+525人(+11億円)
      1. 創造性を育む学校教育の推進‥190人(概算要求1,440人、平成27年度100人)
      2. 学校現場が抱える課題への対応‥235人(概算要求940人、平成27年度200人)
      3. チーム学校の推進による学校の組織的な教育力の充実‥100人(概算要求660人、平成27年度230人)
      4. 少子化等に伴う定数減‥▲4,000人(▲85億円)
      5. 教職員の若返りによる給与減等‥▲170億円
      6. 人事院勧告に伴う給与改定‥+231億円
    2. 平成28年度から平成36年度までの教職員定数改善予定数
    3. 多彩な人材の参画による学校の教育力向上
      1. 補習等のための指導員派遣事業
    4. チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進
    5. いじめ・不登校対策等の推進
      1. 外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携強化等
        1. 学校等支援
          1. スクールカウンセラーの配置拡充
          2. スクールソーシャルワーカーの配置拡充
          3. 24時間子供SOSダイヤル
        2. 自治体支援
          1. 幅広い外部専門家を活用していじめ問題の解決に向けて調整、支援する取組の促進等
    6. 特別支援教育の充実
      1. インクルーシブ教育システムの推進‥10億9,500万円(概算要求15億2,900万円:新規)
        1. インクルーシブ教育システム推進事業費補助(新規)
        2. インクルーシブ教育システム推進センターの設置(新規)
    7. キャリア教育・職業教育の充実
      1. 将来の在り方・生き方を主体的に考えられる若者を育むキャリア教育推進事業‥3,100万円(概算要求4,100万円、平成27年度4,000万円)
      2. 地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業‥1,200万円(概算要求同、平成27年度同)※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部
    8. 全国的な学力調査の実施
    9. 初等中等教育段階におけるグローバルな視点に立って活躍する人材の育成
      1. 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業
    10. 新しい時代にふさわしい教育制度の柔軟化の推進
      1. 要旨
      2. 内容
        1. 小中一貫教育推進事業‥4,800万円(概算要求2億8,000万円、平成27年度3,900万円)
        2. 義務教育未修了者等の就学機会確保推進事業‥概算要求9,300万円、平成27年度1,000万円→「中学校夜間学級の設置促進事業」(委託費)/平成27年度補正予算で措置(2,000万円)
        3. フリースクール等で学ぶ子供への支援の在り方等に関する実証研究事業‥概算要求4億9,200万円、新規→「フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援モデル事業」(委託費)/平成27年度補正予算で措置(6,400万円)
    11. 地域とともにある学校づくりの推進
      1. コミュニティ・スクール導入等促進事業(※「学校を核とした地域力向上事業」の一部)‥1億6,000万円(概算要求1億6,600万円、平成27年度1億5,700万円)
      2. 地域提案型の学校を核とした地域魅力化事業※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部
      3. 首長部局等との協働による新たな学校モデルの構築事業※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部‥2,600万円(概算要求額同、平成27年度2,900万円)
    12. 学校を核とした地域力強化プラン
      1. 学校を核とした地域力強化プラン
      2. 地域の豊かな社会資源を活用した土曜日の教育支援体制等構築事業
      3. 地域人材の活用や学校等との連携による訪問型家庭教育支援事業(概算要求時の名称は「地域人材の活用や学校・福祉との連携によるアウトリーチ型教育支援事業」)
      4. 学校・家庭・地域の連携協力推進事業
        1. 地域コーディネーターの配置(地域学校協働本部)‥15,000人
        2. 統括コーディネーターの配置‥250市町村
        3. 学校支援活動(学校支援地域本部)
        4. 学習支援が必要な中学生・高校生を対象とした学習支援~地域住民の協力を得た地域未来塾の充実~
        5. 放課後子供教室~放課後子ども総合プランの推進~
        6. 家庭教育支援
        7. スクールガードリーダーによる学校安全体制の整備等
    13. 情報通信技術を活用した教育振興事業
    14. ICTを活用した教育推進自治体応援事業
      1. ICTを活用した学びの推進プロジェクト
        1. 指導力パワーアップコース
        2. ICT活用実践コース
        3. ICT支援員の育成・確保
      2. ICT活用教育アドバイザー派遣事業
      3. 校内研修リーダー養成プロジェクト
      4. 調査研究
    15. 人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業
    16. 学校健康教育の推進
      1. 防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業
    17. スポーツ庁設置によるスポーツ施策の総合的な推進(概算要求時名称:スポーツ参画促進プロジェクト)
      1. スポーツ医・科学等を活用した健康増進プロジェクト
      2. スポーツによる地域活性化推進事業(拡充)
        1. スポーツを通じた健康長寿社会等の創生
        2. 地域スポーツコミッションへの活動支援
        3. 地域スポーツの新たなプラットフォーム形成支援事業
        4. 地域スポーツファンド形成促進事業
      3. 特別支援学校等を活用した障害児・者のスポーツ活動実践事業
      4. スポーツ人材育成事業
      5. スポーツ環境整備事業(拡充)
      6. 学校・地域スポーツ人材派遣支援事業
    18. スポーツ関連産業振興策の推進
      1. スポーツ新事業開拓に関する調査研究事業(新規)
        1. 背景
        2. 目的
        3. 事業概要
        4. 成果
      2. 産業界等との連携に向けた検討会議(新規)
    19. 子供の体力の向上、学校体育・運動部活動の推進(概算要求時の名称は、「子供の体力の向上、学校体育・運動部活動の充実」)
      1. 体育活動における課題対策推進事業(拡充)
      2. 運動部活動指導の工夫・改善支援事業
      3. 武道等の円滑な実施の支援
        1. 武道等指導充実・資質向上支援事業
      4. 中学校・高等学校スポーツ活動振興事業
  8. まとめ

はじめに

いつも私の記事を読んでいただき、ありがとうございます。

前々回の記事「学校における働き方改革は可能か㉓~平成28年度概算要求~働き方関連事業の増えすぎで逆に学校の仕事が増える?」では、平成28年度文部科学省概算要求で、教職員定数改善は、加配定数の増として3,040人を要求するにとどまったことを書きました。

そして、スポーツ庁の設立2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けての準備の本格開始などにより、スポーツ関連の事業が増え、要求予算が大幅に増えたことについても触れました。

また、前回の記事で書いたとおり、平成28年度予算編成の時期は、安倍政権が「一億総活躍社会」というテーマの下、「生産性革命」や「働き方改革」の重要性を前面に押し出した時期でした。

さらに、「学校現場における業務改善のためのガイドライン~子供と向き合う時間の確保を目指して~」も発表されました。

そんな中、「学校における働き方改革」の有効な手立てとして考えられた「チーム学校」や「地域との連携」の考え方の下、学校と地域等との連携による事業が増えてきました。

そして、新学習指導要領に対応すべく、小学校における英語教育、キャリア教育、情報教育等に関する事業も増えました。

今回、そのような様々な種類の事業の増加の中にあり、逆に学校の仕事が増える中、平成28年度予算がどのように成立していったかについて書いていきたいと思います。

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平成28年度予算のポイント

経済再生と財政健全化の両立する予算

一億総活躍社会の実現に向けて、「希望出生率1.8」「介護離職ゼロ」に直結する、子育て支援や介護サービス等の充実を図るほか、教育費の負担軽減等を進める。また、地方創生の本格展開を図る。

持続可能な社会保障制度の確立に向けて、社会保障関係費の伸びを「経済・財政再生計画」の「目安」にそって抑制(+4,400億円)診療報酬の適正化改革工程表の策定などの改革を推進。

事前防災・減災対策の充実や老朽化対策など国土強靱化を推進。また、「攻めの農林水産業」に向けた施策を推進。

伊勢志摩サミットの議長国として、充実した外交予算により、「地球儀を俯瞰する外交」を推進。また、防衛予算を充実し、防衛力を着実に整備

教育の質向上に向けた取組み科学技術の基盤強化を推進。

復興ステージに応じた課題に対応し、復興を加速化

財政健全化

一般歳出の伸びを「経済・財政再生計画」の「目安」に沿って抑制(+4,700億円)

国債発行額(34.4兆円)は前年度から▲2.4兆円の減額公債依存費は35.6%とリーマン・ショック以前(平成20年度当初予算以来)の水準まで回復。

平成28年度予算のポイント 一億総活躍社会の実現 希望出生率1.8 介護離職ゼロ 国土強靱化
伊勢志摩サミットの議長国 地球儀を俯瞰する外交 防衛予算を充実 財政健全化 
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成28年度予算フレーム

歳入の前年度からの増減額

  • 税収‥+3兆790億円(26’→27’は+4兆5,240億円)
  • その他収入‥△2,681億円(26’→27’は+3,226億円)
  • 公債金‥△2兆4,310億円(26’→27’は△4兆3,870億円)※公債依存度35.6%程度(27年度当初38.3%)

歳出の前年度からの増減額

  • 国債費‥+1,614億円(26’→27’は+1,805億円)
  • 基礎的財政収支対象経費‥+2,185億円(26’→27’は+2,791億円)
  • 基礎的財政収支対象経費のうち、社会保障関係費‥+4,412億円(26’→27’は+1兆30億円)
  • 基礎的財政収支対象経費のうち、地方交付税交付金等‥△2,547億円(26’→27’は△6,067億円)※地方税収の伸び率を反映。地方税・地方交付税等の地方の一般財源総額について実質的に同水準を確保。
平成28年度予算フレーム 税収 公債金 国債費 歳出 歳入 基礎的財政収支対象経費 一般歳出 社会保障関係費 地方交付税交付金等
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

経済指標

平成28年度名目GDP成長率の見通しは、3.1%となっており、平成27年度の2.7%を上回る景気回復が見込まれました。

経済指標 名目GDP成長率 財政(一般会計)  
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

主要経費別内訳

平成28年度主要経費別内訳」で、対平成27年度増減率を見ると、社会保障関係費が+1.4%文教及び科学振興費が▲0.0%地方交付税交付金等が▲1.6%防衛関係費が+1.5%公共事業関係費が+0.0%経済協力費が、+1.9%中小企業対策費が▲1.7%エネルギー対策費が+3.6%(温対税増税を踏まえた省エネ・再エネ等予算の増+585億円)等となっています。

主要経費別内訳 社会保障関係費 文教及び科学振興費 地方交付税交付金等 公共事業関係費 防衛関係費 経済協力費 エネルギー対策費 
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成28年度予算の特徴

平成28年度予算の特徴①

外交・防衛

  • サミット等を見据え難民対策などグローバルな課題に貢献テロ等を踏まえた法人の安全対策戦略的対外発信に取り組む。般会計全体のODA予算は、無償資金協力等の増額により、平成11年度以来、17年ぶりの増(+1.8%)。ODAとは‥政府開発援助。発展途上国の経済発展や福祉の向上のために先進工業国の政府及び政府機関が発展途上国に対して行う援助や出資のこと
  • 中期防衛力整備計画」に沿って、南西地域の防衛体制の強化等を図るなど、中期防衛対象経費について+0.8%を確保沖縄等の負担軽減等のために行う米軍再編事業も着実に推進し、防衛関係費全体としては+1.5%の5兆541億円

教育・科学技術

教育
  • 教育現場が抱える諸課題への対応として、小学校の専科教育、貧困対策、特別支援教育など必要な教職員定数を充実するほか、チーム学校(専門人材活用)の推進、民間教育機関と連携した教員研修を実施。国立大学の機能強化に向けた運営費交付金の適正化・再配分ルールを導入。
科学技術
  • 人工知能の基盤技術の研究拠点の構築をはじめ、産学連携促進・若手研究者支援等システム改革も推進。
地方財政
  • 地方税収増等を反映して、別枠加算(0.2兆円)を廃止し、地方交付税交付金等は減額(15.5兆円→15.3兆円)しつつ、地方の一般財源総額を適切に確保
平成28年度予算の特徴 各歳出分野の特徴 社会保障 教育・科学技術  外交・防衛 地方財政 
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成28年度予算の特徴②(「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策」関連予算)

  • 「希望出生率1.8」に直結する施策‥保育の受け皿の拡大(※1)、保育人材の確保など
  • 「介護離職ゼロ」に直結する施策‥介護サービス基盤の確保、介護人材の確保など
  • 投資促進・生産性革命IoTやロボット、人工知能の技術開発や実証等の支援など
  • 地方創生の本格展開等新型交付税(地方創生推進交付金)(※2)、観光立国の推進(※3)など
(※1)保育の受け皿の拡大(平成29年度末までの整備目標+40万人→+50万人)

子ども・子育て支援新制度における保育サービス量の拡大(+45万人程度)等(社会保障・税一体改革財源)(充実額+356億円)

(※2)新型交付金(地方創生推進交付金)

地方の自主的かつ先駆的な取組を支援する「新型交付金」を創設(充実費+1,000億円)

(※3)観光立国の推進

訪日外国人年間2,000万人の目標達成が視野に入る中、受入環境整備や地方への誘客を加速し、訪日外国人数の更なる増加を図るため、観光庁予算を倍増(充実額+101億円)

平成28年度予算の特徴 一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策関連予算 希望出生率1.8
介護離職ゼロ 保育の受け皿の拡大 保育人材の確保 
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成28年度予算の特徴一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべく対策関連予算 投資促進・生産性革命 地方創生の本格展開等 新型交付金 観光立国の推進 IoTやロボット、人工知能の技術開発や実証等の支援 
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成28年度予算 歳出各分野における効率化等

歳出各分野における効率化等①(「経済・財政再生計画」の実現に向けた改革工程表の概要)

地方財政

  • トップランナー方式の導入先進的自治体の経費水準を他団体の基準財政需要額算定に反映(平成28年度から情報システムの運用等16業務について反映開始)。
  • 適正な民間委託を推進(平成28年度からモデル事業を実施等)するとともに、ITクラウド化(目標:平成29年度までにクラウド導入市区町村数を約1,0000団体に倍増)等を通じ業務改革を促進。

教育

  • 少子化の進展、エビデンス(研究者等による検証)等を踏まえ、教職員定数の中期見通しの提示に向けた教育研究に関する実証研究を平成28年度から開始。
  • 国立大学・応用研究への民間資金の導入促進、研究の質の向上の観点からKPI(※)を設定。(※)KPI=Key Performance Indicatorの略で、「重要業績評価指数」。KPIは、最終目標であるKGIを達成するために必要な要因をいくつか洗い出し、目標達成に向かって順調に進んでいるかを点検するために設ける中間指標で、具体的な数値で表したもの。
歳出各分野における効率化等経済・財政再生計画の実現に向けた改革工程表の概要 社会保障 地方財政 社会資本整備等 教育 
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

歳出各分野における効率化等③(教育、地方行政、行政事業レビュー)

教育

  • 28年度は少子化の進展に伴う基礎定数の減(対27年度比▲3,100人)や、更なる統廃合の進展による定数減(同▲900人)の見込みを適切に反映。
  • その上で、学校現場が抱える諸課題への対応として、小学校の専科教育、貧困対策、特別支援教育など必要な加配定数を拡充(同+525人)。→結果として、27年度比▲3,475人の効率化(国費ベースで▲75億円)

地方財政

  • リーマンショック後の危機対応措置として7年間継続した別枠加算(平成27年度:0.2兆円)を廃止するとともに、地方交付税交付金等を着実に縮減(▲0.3兆円)
歳出各分野における効率化(教育、地方財政、行政事業レビュー)
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成28年度の社会保障の充実・安定化について

消費税率引上げによる増収分は全て社会保障費の充実・安定化に向ける。

社会保障の安定財源確保と財政健全化の同時達成を目指す観点から、平成28年度の増収額8,2兆円については

  1. まず、基礎年金国庫負担金の2分の1に3.1兆円を向け
  2. 残額を満年度時の
  • 「社会保障の充実」及び「消費税率の引上げに伴う社会保障4経費の増」
  • 「後代への負担のつけ回しの軽減」

の比率(概ね1:2)で按分した額をそれぞれに向ける。

平成28年度の社会保障の充実・安定化について
消費税率引き上げによる増収分は、全て社会保障の充実・安定化に向ける
「平成28年度予算のポイント(平成28年1月/財務省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成28年度文部科学関係予算(案)のポイント

文部科学関係予算(案)のポイント

平成28年度文部科学関係概算要求額は、5兆8,552億円でしたが、予算額は、5兆3,216億円で、対前年度増減率は、△0.2%でした。

文教関係予算のポイント

平成28年度文教関係概算要求額は、4兆3,704億円でしたが、予算額は、4兆557億円で、対前年度増減率は、△0.2%でした。

平成28年度文部科学関係予算(案)のポイント 文部科学関係予算(案)のポイント 文教関係予算のポイント 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会 若者や女性 教育再生
「平成28年度予算(案)のポイント(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

スポーツ関係予算のポイント

平成28年度スポーツ関係概算要求額は、367億円でしたが、予算額は、324億円で、対前年度比+34億円でした。

スポーツ関係予算のポイント 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会 スポーツ庁設置によるスポーツ施策の総合的な推進 
 
「平成28年度予算(案)のポイント(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

文化芸術関係予算のポイント

「文化芸術立国」の実現に向けて、文化プログラムを推進するため地域の魅力ある文化芸術活動への支援を行うとともに、「日本遺産」などの文化遺産を活用した地域の活性化方策の重点支援など、文化により輝く地域と日本を目指す。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催とともに海外からの観光客のさらなる増加が見込まれることから、「観光立国」を目指した政策が進められるとともに、観光客向けの文化芸術や文化財の普及啓発事業が策定されたのだと思われます。

平成28年度文化芸術関係概算要求額は、1,192億円でしたが、予算額は、対前年度増減率+0.2%の、1,040億円となりました。

文化芸術関係予算のポイント 文化芸術立国 日本遺産 観光資源 
「平成28年度予算(案)のポイント(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

科学技術予算のポイント

平成28年度科学技術関係概算要求額は、1兆1,445億円でしたが、措置された予算額は9,620億円で、対前年度増減率は△0.6%でした。

科学技術予算のポイント 科学技術イノベーション創出 国家安全保障・基幹技術
 
「平成28年度予算(案)のポイント(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
科学技術関係予算のポイント 国家的・社会的重要課題への対応
イノベーションの連鎖を生み出す研究基盤の強化
「平成28年度予算(案)のポイント(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
科学技術関係予算のポイント国家安全保障・基幹技術の強化 東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等研究開発の加速プラン 安全確保を最優先とした高速増殖炉もんじゅへの取組
「平成28年度予算(案)のポイント(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成28年度文部科学関係予算(案)の概要

平成28年度文部科学関係予算(案)歳出予算では、一般会計が、対前年度比較増減率0.2%減で5兆3,216億円復興特別会計が対前年度比較増減率71.8%減の620億円エネルギー対策特別会計(※)が対前年度比較増減率0.4%減の1,095億円でした。

(※)エネルギー対策特別会計

エネルギー対策特別会計は、日本の燃料安定供給対策、エネルギー需給構造高度化対策、電源立地対策、電源利用対策及び原子力損害賠償支援の経理を明確にするために設置する特別会計のひとつで、エネルギー需給勘定電源開発促進勘定原子力損害賠償支援勘定に分かれている。

平成28年度文部科学省関係予算(案)の概要
平成28年度 文部科学省予算(案)の概要/平成28年度予算(案)主要事項P.1/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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平成28年度文部科学省予算 

平成28年度予算 義務教育費国庫負担金「時代の変化に対応した新しい教育や学校が抱える喫緊の課題等に対応する教職員指導体制の充実」‥+525人(+11億円)

平成28年度義務教育費国庫負担金の教職員定数の改善数は、加配定数の増で、+525人でした。少子化等に伴う定数減が▲4,000人なので、合計すると、教職員定数は▲3,475人でした。

創造性を育む学校教育の推進‥190人(概算要求1,440人、平成27年度100人)

  • 小学校における専科指導の充実(小学校英語、理科、体育等の専科指導、小中一貫校における専科指導の充実)‥140人(概算要求350人、平成27年度100人)
  • アクティブ・ラーニングの推進(効果的な指導方法、カリキュラム開発等の研究の拠点となる学校に対する加配措置)‥50人(概算要求1,090人、平成27年度100人)

学校現場が抱える課題への対応‥235人(概算要求940人、平成27年度200人)

  • 特別支援教育の充実‥50人(概算要求300人、平成27年度100人)
  • いじめ・不登校への対応‥50人(概算要求190人、平成27年度50人)
  • 貧困による教育格差の解消‥50人(概算要求150人、平成27年度100人)
  • 外国人児童生徒等への日本語指導‥25人(概算要求50人、平成27年度0人)
  • 統合校・小規模校への支援(統合前1年~統合後5年間支援。小規模校における質の高い学校教育に向けた支援)‥60人(概算要求250人、平成27年度220人)

チーム学校の推進による学校の組織的な教育力の充実‥100人(概算要求660人、平成27年度230人)

  • 学校マネジメント機能の強化(主幹教諭、事務職員の拡充)‥80人(概算要求410人、平成27年度100人)
  • 養護教諭・栄養教諭等の充実‥20人(概算要求150人、平成27年度30人)
  • 専門スタッフの配置促進(学校司書、ICT専門職員等の配置の充実)‥0人(概算要求100人、平成27年度100人)

少子化等に伴う定数減‥▲4,000人(▲85億円)

教職員の若返りによる給与減等‥▲170億円

人事院勧告に伴う給与改定‥+231億円

学力と人間力を備えた人材を育成するための教育再生の実現 時代の変化に対応した新しい教育や学校が抱える喫緊の課題等に対応する教職員指導体制の充実 義務教育費国庫負担金 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

平成28年度から平成36年度までの教職員定数改善予定数

長期的な教職員定数改善計画や教職員定数改善予定数については、策定されませんでした。

時代の変化に対応する新しい教育や学校が抱える喫緊の課題等に対応する教職員指導体制の充実 義務教育費国庫負担金 加配定数の増 小学校専科指導 アクティブ・ラーニング チーム学校
「平成28年度予算(案)主要事項参考資料1(平成26年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

多彩な人材の参画による学校の教育力向上

補習等のための指導員派遣事業

補習等のための指導員派遣事業に対しての概算要求額は、12,000人分でしたが、予算措置されたのは、11,500人分でした。平成27年度が10,000人分でしたので、1,150人分の増でした。

チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進

チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進の、「学校サポートチームの構築推進事業」や「業務改善アドバイザーの派遣」などに、1億2,500万円を要求したのに対し、9,900万円の予算が措置されました。

平成27年度は9,000万円の予算でした。

前年度比900万円の増でした。

多彩な人材の参画による学校の教育力向上 補習等のための指導員派遣事業 退職教職員 教員志望の大学生 サポートスタッフ チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進 学校サポートチーム 業務改善アドバイザー
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

いじめ・不登校対策等の推進

外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携強化等

学校等支援
スクールカウンセラーの配置拡充
  • 全公立中学校に対するスクールカウンセラーの配置に加え、生徒指導上、大きな課題を抱える公立中学校等においてスクールカウンセラーによる週5日体制を実施し、常時生徒が相談でき、教職員との連携が強化できる体制を構築‥200校(概算要求200校平成27年度200校)
  • 公立小学校の通常配置に加え、小中連携型配置の拡充による公立小・中学校の相談体制の連携促進‥2,500校(概算要求1,200校平成27年度300校)
  • 貧困対策のための重点加配1,000校(概算要求1,200校、平成27年度600校)
  • 教育支援センター(適応指導教室)の機能強化等、不登校支援のための配置‥250箇所(概算要求1,147箇所)(新規)
  • 連絡協議会の開催等を通じた質向上の取組の支援
  • ※支援が必要な学校に弾力的に派遣できるよう、地域の実情に応じ、教育委員会への配置方式も推進
  • 〔目標〕平成31年度までに、スクールカウンセラーを公立全小中学校(27,500校)に配置 H28:25,500校(ひとり親家庭・多子世帯等自立応援プロジェクト)
スクールソーシャルワーカーの配置拡充
スクールソーシャルワーカーの配置の増‥3,047人(概算要求同、平成27年度2,247人)

福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーを必要な全ての学校で活用できるよう今後段階的に配置を拡充

  • 小中学校のための配置‥3,000人概算要求同平成27年度2,200人)
  • 高等学校のための配置‥47人(概算要求同)
  • 貧困対策のための重点加配‥1,000人(概算要求1,200人、平成27年度600人)
  • スーパーバイザー47人、概算要求同平成27年度同)の配置、連絡協議会の開催・研修を通じた質向上の取組の支援(新規
  • 〔目標〕平成31年度までに、スクールソーシャルワーカーを全ての中学校区(約1万人)に配置 H28:3,000人(ひとり親世帯・多子世帯等自立応援プロジェクト)
24時間子供SOSダイヤル

いじめ等を含む子供のSOSを無料で受け止めるため、フリーダイヤル化して電話相談を行うための予算が措置されました。

自治体支援
幅広い外部専門家を活用していじめ問題の解決に向けて調整、支援する取組の促進等

すべて概算要求どおりに予算措置されました。

いじめ・不登校対策等の推進 いじめ対策等総合推進事業 外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携強化等 スクールカウンセラー スクールソーシャルワーカー 24時間子供SOSダイヤル ネットパトロール  
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
教育支援センター(適応指導教室)
子供の体験活動の推進 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

特別支援教育の充実

インクルーシブ教育システムの推進‥10億9,500万円(概算要求15億2,900万円:新規)

インクルーシブ教育システム推進事業費補助(新規)
  • 早期支援コーディネーター‥94人(概算要求約140
  • 合理的配慮協力員‥282人(概算要求約350人)
  • 外部専門家(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等)‥428人(概算要求約430人)
  • 看護師‥1,000人(概算要求約1,460人)
  • 体制整備補助‥350地域(概算要求同)
インクルーシブ教育システム推進センターの設置(新規)
特別支援教育の充実 インクルーシブ教育システムの推進 早期支援コーディネーター 合理的配慮協力員 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 看護師 体制整備補助 発達障害支援アドバイザー 学校間連携コーディネーター 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

キャリア教育・職業教育の充実

将来の在り方・生き方を主体的に考えられる若者を育むキャリア教育推進事業‥3,100万円(概算要求4,100万円、平成27年度4,000万円)

  • 小・中学校等における起業体験推進事業(新規)‥小・中学校において起業体験をサポートする外部講師と連携し、学校が自立して起業体験を行うモデルを構築
  • キャリア教育の普及・啓発

地域を担う人材育成のためのキャリアプランニング推進事業‥1,200万円(概算要求同、平成27年度同)※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部

「キャリアプランニングスーパーバイザー」を配置し、地域を担う人材育成・就労支援を促進することにより、地域の活性化につなげることを計画しました。‥7ブロック×3人(概算要求21人平成27年度21人)

キャリア教育・職業教育の充実 小・中学校等における企業体験推進事業 キャリアプランニングスーパーバイザー 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

全国的な学力調査の実施

平成27年度は、理科の学力調査も行われたので予算額は58億8700万円でした。

平成28年度の「全国的な学力調査の実施」事業に対して措置された予算額は、平成28年度概算要求が57億4,200万円だったのに対し、52億5,900万円でした。

全国的な学力調査の実施 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

初等中等教育段階におけるグローバルな視点に立って活躍する人材の育成

小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業

平成28年度の「小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業」に対する概算要求額は、12億9,300万円でしたが、予算措置された金額は、12億2,100万円でした。

平成27年度予算額は、7億1,000万円でしたので、大幅増でした。

  • 英語教育強化地域拠点事業‥25地域概算要求同、平成27年度同)
  • 外部試験団体と連携した英語力調査事業‥中学生5万人(概算要求中学生5万人と高校生4.5万人、平成27年度中学生と高校生)
  • 外国語活動・外国語教育の教材整備
  • 英語教員の英語力・指導力強化のための調査研究1機関
  • 外部専門機関と連携した英語指導力向上事業‥47県市(概算要求同)
  • 小学校英語教科化に向けた専門性向上のための講習の開発・実施(新規)‥47機関(概算要求同)
  • 中学校・高等学校における英語教育の抜本的改善のための指導方法等に関する研究開発(新規)‥3機関(概算要求はなし)
  • 補習等のための指導員等派遣事業(再掲)‥専門性の高い非常勤講師340人・英語が堪能な外部人材825人(概算要求同)
初等中等教育段階におけるグルーバルな視点に立って活躍する人材の育成 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業 外部専門機関と連携した英語指導力向上事業 帰国・外国人児童生徒等教育の推進 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

新しい時代にふさわしい教育制度の柔軟化の推進

要旨

子供や社会の状況は大きく変化し、現行の学校教育制度が導入された当時と比べて児童生徒の発達の早期化が見られるほか、自己肯定感の低さ小1プロブレムや中1ギャップなどの課題が指摘されている。

このような課題に早急に対応するため、フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援モデル事業や中学校夜間学級の設置促進を平成27年度補正予算案に前倒しして実施するほか、引き続き小中一貫教育導入の推進を図るなど、実情に応じたきめ細やかな教育の充実を行う。

内容

小中一貫教育推進事業‥4,800万円(概算要求2億8,000万円、平成27年度3,900万円)

都道府県教育委員会の積極的な指導助言のもと、市町村教育委員会等の学校設置者が域内全域での小中一貫教育の導入に向けた先導的な取組を創出。

義務教育未修了者等の就学機会確保推進事業‥概算要求9,300万円、平成27年度1,000万円→「中学校夜間学級の設置促進事業」(委託費)/平成27年度補正予算で措置(2,000万円)

夜間中学の設置促進のため、既設置の夜間中学における課題や対応策に関する情報を整理・集約するとともに、未設置道県におけるニーズ調査や夜間中学整備に関する研究を実施。

フリースクール等で学ぶ子供への支援の在り方等に関する実証研究事業‥概算要求4億9,200万円、新規→「フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援モデル事業」(委託費)/平成27年度補正予算で措置(6,400万円)

フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒の状況に応じた総合的な教育支援体制を構築するモデル事業(12都道府県)を通じて、不登校児童生徒が自信を持って学べる教育環境を整備

新しい時代にふさわしい教育制度の柔軟化の推進 小中一貫教育推進事業 フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援モデル事業 中学校夜間学級の設置促進事業  
「平成28年度予算(案)説明資料5(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
フロースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援モデル事業 
「平成28年度予算(案)説明資料5(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
新しい時代にふさわしい教育制度の柔軟化の推進 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

地域とともにある学校づくりの推進

コミュニティ・スクール導入等促進事業(※「学校を核とした地域力向上事業」の一部)‥1億6,000万円(概算要求1億6,600万円、平成27年度1億5,700万円)

  • コミュニティ・スクール導入を目指す地域における組織や運営体制づくり‥390市区町村概算要求同、平成27年度300市区町村)
  • コミュニティ・スクール導入後における運営体制づくり(CSディレクター配置を含む)‥150市区町村概算要求同平成27年度150市区町村)
  • 学校運営協議会委員の研修等への支援‥都道府県・政令市・中核市:112箇所概算要求同平成27年度110箇所)

地域提案型の学校を核とした地域魅力化事業※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部

地域提案型の学校を核とした地域魅力化事業は、平成27年度予算額が1,300万円だったのに対し、平成28年度は、1,100万円を要求し、要求どおり予算措置されました。12市区町村での事業を支援するための予算でした。

首長部局等との協働による新たな学校モデルの構築事業※「学校を核とした地域力強化プラン」の一部‥2,600万円(概算要求額同、平成27年度2,900万円)

地域とともにある学校づくりの推進 コミュニティ・スクール導入促進事業
地域提案型の学校を核とした地域魅力化事業 首長部局等との協働による新たな学校モデルの構築事業 チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進事業 
「平成28年度予算(案)の説明7(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
地域とともにある学校づくりの推進 コミュニティ・スクール導入促進事業 地域提案型の学校を核とした地域魅力化事業 首長部局等との協働による新たな学校モデルの構築事業 チーム学校の実現に向けた業務改善等の推進事業 学校サポートチーム 学校マネジメント 学校評価システム 
「平成28年度予算(案)の説明7(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
平成28年度予算地域とともにある学校づくりの推進、学校をプラットフォームとした総合的な子供の貧困対策の推進
「平成28年度予算(案)説明資料1(平成28年1月8日/文部科学省」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校を核とした地域力強化プラン

学校を核とした地域力強化プラン

学校を核とした地域力強化プラン」への、概算要求額が91億3,700万円で、措置された予算額は、68億3,200万円、平成27年度予算額は66億8,400万円でした。

地域の豊かな社会資源を活用した土曜日の教育支援体制等構築事業

平成27年度予算額が12億6,100万円だったのに対して、平成28年度概算要求では15億6,000万円を要求し、成立した予算額は12,000校区で12億2,100万円でした。

地域人材の活用や学校等との連携による訪問型家庭教育支援事業(概算要求時の名称は「地域人材の活用や学校・福祉との連携によるアウトリーチ型教育支援事業」)

地域人材の活用や学校等との連携による訪問型家庭教育支援事業」(新規)には、要求額が1億100万円だったのに対し、2,800万円の予算しか付きませんでした。

支援体制の構築のための予算は、都道府県で7ブロックを要求していたのに対して5箇所の措置がされました。

各地域における訪問型家庭教育支援は、市町村で6箇所の予算を要求していましたが、措置されたのは、2箇所分でした。

地域人材の活用や学校等との連携による訪問型家庭教育支援事業 
「平成28年度予算(案)説明資料1(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校・家庭・地域の連携協力推進事業

学校・家庭・地域の連携協力推進事業」の平成28年度予算額は52億4,600万円でした。概算要求額は70億2,700万円、平成27年度予算額は50億7,900万円でした。

学校・家庭・地域の連携協力推進事業 統括コーディネーター 地域コーディネーター 学校支援地域本部 地域未来塾 放課後子供教室 家庭教育支援 スクールガードリーダー 
「平成28年度予算(案)主要事項参考資料1(平成26年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
学校と地域の連携協力の推進 学校を核とした地域力強化プラン コミュニティ・スクール導入促進事業 CSディレクター 学校運営協議会 地域学校協働活動 地域コーディネーター 統括コーディネーター 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
地域コーディネーターの配置(地域学校協働本部)‥15,000人
統括コーディネーターの配置‥250市町村
学校支援活動(学校支援地域本部)

学校支援活動(学校支援地域本部)は、平成27年度は5,000箇所でしたが、平成28年度は4,000箇所の予算を要求していました。

しかし、予算措置は平成27年度より2,000箇所少ない3,000箇所分でした。

学習支援が必要な中学生・高校生を対象とした学習支援~地域住民の協力を得た地域未来塾の充実~

「学習支援が必要な中学生・高校生を対象とした学習支援~地域住民の協力を得た地域未来塾の充実~」事業に対して平成28年度概算要求では、3,500中学校区と高校生の支援を要求しました。

そして、3,100箇所分が予算措置されました。

平成27年度は2,000中学校区分でした。

放課後子供教室~放課後子ども総合プランの推進~

平成28年度の「放課後子ども教室~放課後子ども総合プランの推進~」事業に対する予算は、15,500箇所分が要求され、要求分が措置されました。

平成27年度が14,000箇所分でしたので、1,500箇所増えました

家庭教育支援

平成28年度は、家庭教育支援員の配置を1,000箇所分要求し、そのとおり予算措置されました。

平成27年度も1,000箇所でした。

スクールガードリーダーによる学校安全体制の整備等

平成28年度「スクールガードリーダーよる学校安全体制の整備等」の事業は、1,800箇所の予算を要求し、予算どおり承認されました。

平成27年度も1,800箇所の予算でした。

情報通信技術を活用した教育振興事業

「情報通信技術を活用した教育振興事業」に平成28年度は1億7,300万円を要求し、8,800万円の予算が付きました。

平成27年度の予算は1億700万円でしたので、1,900万円の減額となりました。

ICTを活用した教育推進自治体応援事業

「ICTを活用した教育推進自治体応援事業」に2億9,400万円を要求しましたが、予算措置されたのは、2億6,100万円でした。

平成27年度は2億4,500万円でしたので、1,600万円の増でした。

ICTを活用した学びの推進プロジェクト

指導力パワーアップコース

「指導力パワーアップコース」の地域数の記述はありませんでした。

平成27年度は8地域、平成28年度概算要求も8地域でした。

ICT活用実践コース

「ICT活用実践コース」の地域数の記述はありませんでした。

平成27年度は30地域、平成28年度概算要求は25地域でした。

ICT支援員の育成・確保

「ICT支援員の育成・確保」の人数に関する記述はありませんでした。

ICT活用教育アドバイザー派遣事業

「ICT 活用教育アドバイザー派遣事業」の地域数の記述はありませんでした。

平成27年度は30地域、平成28年度概算要求では60地域でした。

校内研修リーダー養成プロジェクト

校内研修リーダー養成プロジェクト事業は成立しませんでした。

調査研究

ICTを活用した教育推進自治体応援事業 ICTを活用した学びの推進プロジェクト ICT支援員の育成・確保 ICT活用教育アドバイザー派遣事業 
「平成28年度予算(案)の説明2(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業

人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業」には、平成28年度概算要求では、1億4,200万円を要求し、1億3,600万円の予算措置がされました。

平成27年度予算額は1億4,200万円でしたので、600万円の減でした。

平成28年度予算(案)事項 学校を核とした地域力強化プラン 情報通信技術を活用した学びの推進
「平成28年度予算(案)の説明1(平成28年1月8日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
情報通信技術を活用した学びの推進 ICTを活用した教育推進自治体応援事業 人口減少社会におけるICTの活用による教育の質の維持向上に係る実証事業 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

学校健康教育の推進

防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業

「防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業」には、平成28年度は2億2,500万円を要求し、要求額が満額措置されました。

平成27年度は2億100万円でしたので、2,400万円の増になりました。

学校健康教育の推進 防災教育推進事業 防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

スポーツ庁設置によるスポーツ施策の総合的な推進(概算要求時名称:スポーツ参画促進プロジェクト)

スポーツ医・科学等を活用した健康増進プロジェクト

「スポーツ医・科学等を活用した健康増進プロジェクト」は、新規の事業で、平成28年度予算は1,800万円で成立しました。

概算要求では8,800万円を要求していました。

概算要求より7,000万円の大幅減で成立しました。

スポーツによる地域活性化推進事業(拡充)

「スポーツによる地域活性化推進事業」の平成28年度予算は3億7,400万円でした。

概算要求額が5億3,500万円、平成27年度予算が3億600万円でしたので、6,800万円の増でした。

スポーツを通じた健康長寿社会等の創生

「スポーツを通じた健康長寿社会等の創生」の平成28年度予算は、3億3,200万円でした。

平成27年度予算が2億6,300万円、平成28年度概算要求額は示されていませんでした。

平成27年度より6,900万円減でした。

地域スポーツコミッションへの活動支援

「地域スポーツコミッションへの活動支援」の平成28年度予算は、4,200万円でした。

平成27年度も同額でした。

平成28年度概算要求額は示されていませんでした。

地域スポーツの新たなプラットフォーム形成支援事業

新規で予算を要求していた「地域スポーツの新たなプラットフォーム形成支援事業」は予算化されませんでした。

地域スポーツファンド形成促進事業

新規で予算を要求していた「地域スポーツファンド形成促進事業」は予算化されませんでした。

特別支援学校等を活用した障害児・者のスポーツ活動実践事業

「特別支援学校等を活用した障害児・者のスポーツ活動実践事業」は、新規で5,100万円を要求しましたが、予算化されたのは、1,800万円のみでした。

スポーツ人材育成事業

新規で5,800万円の予算を要求していた「スポーツ人材育成事業」は、成立しませんでした。

スポーツ環境整備事業(拡充)

「スポーツ環境整備事業」へは、10億円の予算措置がされました。

概算要求額も10億円で、 平成27年度予算は3,500万円でした。

学校・地域スポーツ人材派遣支援事業

「学校・地域スポーツ人材派遣支援事業」に新規で1億4,000万円要求しましたが、予算は措置されませんでした。

スポーツ庁設置によるスポーツ施策の総合的な推進 スポーツ医・科学等を活用した健康推進プロジェクト 地域スポーツコミッションへの活動支援 スポーツ環境整備事業 特別支援学校等を活用した障害児・者のスポーツ活動実践事業 
平成28年度予算(案)主要事項1(平成28年1月8日/スポーツ庁)より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

スポーツ関連産業振興策の推進

スポーツ新事業開拓に関する調査研究事業(新規)

「スポーツ新事業開拓に関する調査研究事業」は、概算要求にはなかった新規の事業です。

予算措置されたのは3,400万円でした。

背景

国内のスポーツ関連GDPは減少傾向であり、日本における新たなスポーツ産業の振興施策を打ち出すためには、国内外のスポーツ市場やスポーツ産業の現状把握を行い、スポーツに関連する新事業を開拓するための調査研究が必要である。

目的
  • スポーツ市場の拡大のために必要な方策やボトルネック※となる課題を明らかにする。※ボトルネック=目的を達成する際に障害や問題となる部分
  • スポーツベンチャー等の創出が加速化するための全体的な仕組みを研究する。
  • 新事業の担い手となる起業家やスポーツ関係者を結びつけ、スポーツ市場拡大の土壌となるネットワークを形成する。
事業概要
  • 地域特性やスポーツ特性に応じた効果的な、地域スポーツへの民間資金投資を促進するため、専門家派遣等を通じて仕組みの検討を行う。
  • 新事業の取組を実施または検討しているスポーツ団体や事業者と、新事業支援の第一線で活躍する専門家とのマッチングの場を設ける。
  • 国内外のスポーツ市場調査を行い、国際的なスポーツ関連産業の動態と成長要因を把握し、我が国スポーツ振興施策に反映させる。
成果
  • スポーツ分野の産業化を進めることにより、スポーツ市場(内需)を拡大し、その収益をスポーツ環境の充実に再投資する好循環を成立させる。
  • スポーツに関連する産業を振興するためのビジョンを明確にし、スポーツ振興施策を推進する。
スポーツ新事業開拓に関する調査研究事業 
平成28年度予算(案)主要事項1(平成28年1月8日/スポーツ庁)より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

産業界等との連携に向けた検討会議(新規)

自立的スポーツ活動の活性化に向けて、幅広い関係者から構成される有識者会議を設置・運営し、ポーツを支える人的・組織的な環境整備、スポーツと他分野の連携、スポーツ関連ビジネスの拡大を図るための検討会議を実施する事業でした。

概算要求時にはなかった事業で、新規で200万円の予算措置がされました。

スポーツ関連産業振興策の推進 スポーツ新事業開拓に関する調査研究事業 産業界との連携に向けた検討会議 
平成28年度予算(案)主要事項1(平成28年1月8日/スポーツ庁)より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
スポーツ立国の実現 スポーツ庁設置によるスポーツ施策の総合的な推進 特別支援学校等を活用した障害児・者のスポーツ活動実践事業 スポーツ環境の整備 武道等の円滑な実施の支援 
「平成28年度予算(案)主要事項(平成27年12月24日/文部科学省)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

子供の体力の向上、学校体育・運動部活動の推進(概算要求時の名称は、「子供の体力の向上、学校体育・運動部活動の充実」)

体育活動における課題対策推進事業(拡充)

「体育活動における課題対策推進事業」には、概算要求では3億3,100万円を要求しましたが、予算額は7,200万円のみでした。

それでも、平成27年度予算額は5,600万円でしたので、1,600万円の増でした。

体育活動における課題対策推進事業 武道等の円滑な実施の支援 武道等指導充実・資質向上支援事業 
平成28年度予算(案)主要事項1(平成28年1月8日/スポーツ庁)より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

運動部活動指導の工夫・改善支援事業

「運動部活動指導の工夫・改善支援事業」には、3億1,200万円を要求していました。

平成27年度予算は3億200万円でした。

平成28年度は、2億5,000万円の予算額でした。

武道等の円滑な実施の支援

武道等指導充実・資質向上支援事業

概算要求では、「武道等指導充実・資質向上支援事業」に2億1,800万円を要求し、成立した予算額は1億9,500万円でした。

平成27年度の予算額は同じく1億9,500万円でした。

武道等指導充実・資質向上支援事業 教員の資質向上・指導力強化 支援体制の強化 
平成28年度予算(案)主要事項1(平成28年1月8日/スポーツ庁)より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP

中学校・高等学校スポーツ活動振興事業

平成27年度予算は、6,500万円で、平成28年度は6,600万円の予算額でした。

内訳は、全国中学校体育大会が、1,800万円、全国高等学校総合体育大会が、4,800万円でした。

運動部活動の活性化 中学校・高等学校スポーツ活動振興事業 平成28年度文部科学省所轄概算要求額明細書
「平成29年度文部科学省所轄概算要求額明細書(平成28年9月30日)」より一部抜粋/掲載元/国立国会図書館インターネット資料収集保存事業WARP
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まとめ

平成28年度の予算で、義務教育国庫負担金の教職員定数については、小学校の専科教育、貧困対策、特別支援教育など必要な教職員の加配定数を525人拡充する一方、少子化等により、教職員定数が4,000人削減されました。

平成27年7月27日に、「学校現場における業務改善のためのガイドライン~子供と向き合う時間の確保を目指して~」が発表された直後の予算折衝でした。

そして、「学校における働き方改革」の切り札として、「チーム学校」や「地域との連携」考え出されました。

しかし、その割に教職員の定数の増加は525人とわずかです。

それも、法改正による基礎定数の増加ではなく、加配定数の増加で行われたものです。

少人数学級の施策はもちろん進みませんでした。

それだけでなく、少人数指導によるアクティブ・ラーニングの施策に対しても、たった50人教員加配数が増えただけでした。

その上、新学習指導要領への移行で新たに始まる英語教育やICT活用教育、キャリア教育などに関する事業が増えました。

また、地域との連携に関する事業が、学校を支援する目的でたくさん行われるようになりました。

それ自体はいいことですが、その事業に関する事務手続きや、関係機関との連絡等で、逆に教頭や事務職員などの仕事が増えるものもあります。

多くの人材が学校に関わるようになるのであれば、やはりその対応にあたる立場の人を新たに雇うことが必要だと思います。

そんな中、「フリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援モデル事業」が行われたのは、よいことだと思います。

フリースクールは、不登校児童生徒の居場所になったり、学習をサポートしてくれたりするところです。

それゆえ、不登校児童生徒はもちろん、公立の義務教育諸学校にとってもありがたいものだからです。

はたして、平成29年度以降、文部科学省の研究が身を結んでフリースクール等で学ぶ不登校児童生徒への支援体制が整い、フリースクール等の設置数や、そこで学ぶ児童生徒数がどんどん増えることになるのでしょうか。

次回は、平成29年度予算の方向性を決めた平成28年6月2日閣議決定「骨太2016(経済財政運営と改革の基本方針2016)」について調べたことを、”学校における働き方改革は可能か㉖~「骨太の方針」の存在が、学校教育に予算をかけない国を作り出す?!「経済財政運営と改革の基本方針2016」~”の記事で書いていきます。

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